新版 日本永代蔵 現代語訳付き

新版 日本永代蔵 現代語訳付き

訳注: 堀切 実
1,364円(税込)
発売日2009年03月25日

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  • ISBN コード : 9784044009076
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 528ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 18.5 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

商売成功の秘訣を説く実用書としてベストセラーとなった江戸の経済小説。

本格的貨幣経済時代を迎えた江戸前期の市井の人々の、金と物欲にまつわる悲喜劇を描く経済小説。舞台は日本全国に及び、商売成功の方法を述べた実用書の面もあわせもつ当時のベストセラー。成功談と失敗談の双方を描きながら、金銀万能の世相を活写して、町人生活の諸相をあぶり出す傑作。読みやすい現代語訳、原文と詳細な脚注、版本に収められた挿絵とその解説、各編ごとの解説、全体についての総解説で構成する決定版!

著訳者プロフィール

●堀切 実:1934年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。文学博士。早稲田大学名誉教授。専攻は、近世文学・俳文学。おもな著書に『俳聖芭蕉と俳魔支考』(角川選書)、『おくのほそ道時空間の夢』(角川叢書)、『読み替えられる西鶴』(ぺりかん社)など。

目次

凡例
日本永代蔵 大福新長者教

巻一
 初午は乗って来る仕合せ
 二代目に破る扇の風
 浪風静かに神通丸
 昔は掛算今は当座銀
 世は欲の入札に仕合せ

巻二
 世界の借屋大将
 怪我の冬神鳴
 才覚を笠に着る大黒
 天狗は家名風車
 舟人馬かた鐙屋の庭

巻三
 煎じよう常とはかわる問薬
 国に移して風呂釜の大臣
 世は抜取りの観音の眼
 高野山借銭塚の施主
 紙子身代の破れ時

巻四
 祈る印の神の折敷
 心を畳込む古筆屏風
 仕合せの種を蒔銭
 茶の十徳も一度に皆
 伊勢海老の高買

巻五
 廻り遠きは時計細工
 世渡りには淀鯉のはたらき
 大豆一粒の光り堂
 朝の塩籠夕べの油桶
 三匁五分曙のかね

巻六
 銀のなる木は門口の柊
 見立てて養子が利発
 買置きは世の心やすい時
 身代かたまる淀川の漆
 智恵をはかる八十八の升掻

補注
解説
一、『日本永代蔵』について
二、『日本永代蔵』時代の貨幣の流通
後記
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