- ISBNコード
- 9784047035010
- レーベル
- 角川選書
- 商品形態
- 一般書
- サイズ
- 四六判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 127 × 190 × 14.0 mm
- 総ページ数
- 224ページ
作者の二条が語る波乱の生涯とは!
『とはずがたり』は、後深草院の御所で育った作者の二条が、自らの愛の遍歴と、尼になったのち、東国・西国を旅した様子を描いた自叙伝。作者の圧倒的な表現力を分析し、『とはずがたり』執筆の真相に迫る。
〈目次〉
はじめに
『とはずがたり』とは
序 自伝を読む行為の原点──誤解の始まり
第一章 執筆の動機──今、ここにありて
1 勅撰集入集への願望─自家の誉れ
2 写経成就の宿題─貧しき身
3 遊義門院への心情─執筆の時点
第二章 表現への執着──見ぬことも書く才能
1 過去を語る─十四歳の春、十八歳の春、そして二十代
2 「言ふかひなき」頃のこと─わが袖に響いた鐘の音
3 夢を裏切られた亡き父─「何とらんずらむは」
4 優しかった後深草院─「われのみこそ」
第三章 制御できぬ心の自覚──過去への内省
1 院と雪と曙との間で─裂ける思い
2 「すすましく」なる気持ち─有明の月
3 共有した罪業─「通ふ心」と埋まらぬ溝
4 「わが心」とは─「四十路にだに満ち侍らねば」
第四章 異性への懐疑、あるいは怒り──聖と俗の交錯
1 院の女性猟─「女官風情」の奉公
2 不可解な言動─「死ぬばかり悲しき」
3 思慮深さとひがみ心─「いかなる方にはおぼしめしなすに」
4 御所追放─気まぐれな愛情
第五章 旅修行を記す意味──心の安寧を求めて
1 千日参籠と桜の奇瑞─「心の末は空しからじ」
2 忘れられぬ院─「思ひ染めまゐらせし心わろさ」
3 旅への衝動─「心の闇に誘はれ出でて」
4 愛を離れて─「のちの形見とまでは」
『とはずがたり』関連年表
参考図書
あとがき
〈目次〉
はじめに
『とはずがたり』とは
序 自伝を読む行為の原点──誤解の始まり
第一章 執筆の動機──今、ここにありて
1 勅撰集入集への願望─自家の誉れ
2 写経成就の宿題─貧しき身
3 遊義門院への心情─執筆の時点
第二章 表現への執着──見ぬことも書く才能
1 過去を語る─十四歳の春、十八歳の春、そして二十代
2 「言ふかひなき」頃のこと─わが袖に響いた鐘の音
3 夢を裏切られた亡き父─「何とらんずらむは」
4 優しかった後深草院─「われのみこそ」
第三章 制御できぬ心の自覚──過去への内省
1 院と雪と曙との間で─裂ける思い
2 「すすましく」なる気持ち─有明の月
3 共有した罪業─「通ふ心」と埋まらぬ溝
4 「わが心」とは─「四十路にだに満ち侍らねば」
第四章 異性への懐疑、あるいは怒り──聖と俗の交錯
1 院の女性猟─「女官風情」の奉公
2 不可解な言動─「死ぬばかり悲しき」
3 思慮深さとひがみ心─「いかなる方にはおぼしめしなすに」
4 御所追放─気まぐれな愛情
第五章 旅修行を記す意味──心の安寧を求めて
1 千日参籠と桜の奇瑞─「心の末は空しからじ」
2 忘れられぬ院─「思ひ染めまゐらせし心わろさ」
3 旅への衝動─「心の闇に誘はれ出でて」
4 愛を離れて─「のちの形見とまでは」
『とはずがたり』関連年表
参考図書
あとがき