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空海が創作した詩文から、多くの人を惹き付けた人柄が垣間見える!
空海がその人生の折々に著作した、朝廷への願文や、碑文、書簡などを弟子の真済が写し取り、編纂したのが性霊集である。この中から三十篇を厳選し、書き下し文と平易な口語訳、解説を併記。空海がいかに漢詩に秀で、文章家としても優れていたか、また、節目節目でさまざま事柄に積極的に取り組んでいたことが具体的によくわかる。唐に留学していた時代のことや、その後の人間関係なども具体的に描かれていて、空海の人柄、足跡、1人の僧としての矜持を理解するのに最適の書。書き下ろし文庫オリジナル。著訳者プロフィール
●加藤 精一:〈加藤精一〉1936年生まれ。大正大学名誉教授。東京・南蔵院住職。86世真言宗豊山派管長。著書は、「ビギナーズ 日本の思想」シリーズ『秘蔵宝鑰』『般若心経秘鍵』『「即身成仏義」「声字実相義」「吽字義」』『弁顕密二教論』、『空海入門』(以上、角川ソフィア文庫)、『弘法大師空海伝』『日本密教の形成と展開』(以上、春秋社)など多数。
目次
「山中に何の楽しみかある」「いたずらに玉を懐く」「筆を奉献する表」 「高野山万燈会の願文」「宮中真言院正月御修法の奏上」「後夜に仏法僧鳥を聞く」「高野建立の初めの結界の啓白の文」「綜芸種智院の式 ならびにに序」ほか。