- ISBNコード
- 9784046022530
- 商品形態
- 一般書
- サイズ
- 四六判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 128 × 188 × 14.0 mm
- 総ページ数
- 240ページ
SNSの表現が輝く!現代文学の旗手が胸に響く文章テクニックをアドバイス
芥川賞選考委員で現代文学の旗手、文壇の貴公子・島田雅彦が、古今東西の名著から豊富な事例を引き合いに出し、「人に伝わりやすい短文の作り方」をアドバイス。大学教授としてSNS世代の若者と接している経験も生かし、現代人に役立つ短い文章のテクニックをアドバイス。教授を務める法政大学の授業「メディア表現ワークショップ」を基に書いたSNS時代の文章読本。
目次
序章
小説作法で短文を学ぶ/ニーチェの短文ツイートスタイル/漱石、谷崎、太宰から話題の芥川賞作家まで表現の変遷/短文の宿命/文章は音読されることを意識せよ
第一章 短文で綴る前の意識鍛錬
私たちが失ったオーラ/インスタグラムに象徴される自己表出/オーラを取り戻したいという衝動/プルースト「失われた時を求めて」の試み/「非リア充」層が紡いだ近代文学/目的を持たない散歩の効用/自己紹介で自己の見解を磨く/意外性を意識して自己表現する/書く行為は他者を慮ること/異質な世界にいる人との対話を心がける/異分野の相手の懐に入り自己表出をグレードアップ
第二章 私小説で考える自己表現
自分を客観視することが出発点/自意識過剰から「無意識過剰」へ/書物は「ロマンス」「告白」「百科全書」「小説」に分類される/自叙伝と私小説の違い/自己の客観視を徹底した夏目漱石の作品/純文学は人身掌握術に長けること/事物・事象の描写力が純文学の真髄/オーラをまとった文章とは/川端康成、古井由吉、宮尾登美子ら美文作家に学ぶ/「ワタクシ小説」が自分らしさを取り戻す
第三章 短文に挑む準備段階
相手の意表をつく自己フレーミング/自分を野菜、動物、金属にたとえる/ガストン・バシュラールの手法/自己のキャラクター化/正義感のある凶悪犯などキャラの開発を/傷つかない自分の発見法/細かいディテールを掘り下げる/五百億円の使い道/ドストエフスキーの対話スタイル/大阪のおばちゃんの噛み合わない対話/見解の乱反射が対話の魅力
第四章 短文に挑む準備段階 その二
予定調和に陥らない起承転結の要点/短文での起承転結テクニック/メメント・モリ、死を想え/あの世、地獄、天国…・・・死のイメージを広げる/「死」から葬儀、葬り方とさらにイメージを膨らます/神話時代の夢が象徴する物語を紡ぐ欲求/夢日記をつけて内なるものを見出す/別の時代や場所に生まれた自分を想像する/求愛は最も身近な短文表現/ラブレターは冗長にならず比喩で勝負/フェティシズムが比喩を進化させてきた
第五章 短文レッスン
システマティックな句作法/アフォリズム的な俳句と情緒的な短歌/旅で詠む訓練を/日記に丸裸の自分を書く/詩は高度な思弁/アフォリズムを自己流にアレンジ/言葉の組み替えに挑む/ナボコフの二言語駄洒落/手書きか、ワープロか
第六章 短文レッスン その二
書き出しの仕掛け/推敲と議論/日本人の複雑な感情表現/人間ウォッチングと散歩/無意識を獲得する方法/自我のリセット/読ませる工夫は風刺を/社会のくびきから自分を解き放て!
島田教授の実践ワンポイント添削
小説作法で短文を学ぶ/ニーチェの短文ツイートスタイル/漱石、谷崎、太宰から話題の芥川賞作家まで表現の変遷/短文の宿命/文章は音読されることを意識せよ
第一章 短文で綴る前の意識鍛錬
私たちが失ったオーラ/インスタグラムに象徴される自己表出/オーラを取り戻したいという衝動/プルースト「失われた時を求めて」の試み/「非リア充」層が紡いだ近代文学/目的を持たない散歩の効用/自己紹介で自己の見解を磨く/意外性を意識して自己表現する/書く行為は他者を慮ること/異質な世界にいる人との対話を心がける/異分野の相手の懐に入り自己表出をグレードアップ
第二章 私小説で考える自己表現
自分を客観視することが出発点/自意識過剰から「無意識過剰」へ/書物は「ロマンス」「告白」「百科全書」「小説」に分類される/自叙伝と私小説の違い/自己の客観視を徹底した夏目漱石の作品/純文学は人身掌握術に長けること/事物・事象の描写力が純文学の真髄/オーラをまとった文章とは/川端康成、古井由吉、宮尾登美子ら美文作家に学ぶ/「ワタクシ小説」が自分らしさを取り戻す
第三章 短文に挑む準備段階
相手の意表をつく自己フレーミング/自分を野菜、動物、金属にたとえる/ガストン・バシュラールの手法/自己のキャラクター化/正義感のある凶悪犯などキャラの開発を/傷つかない自分の発見法/細かいディテールを掘り下げる/五百億円の使い道/ドストエフスキーの対話スタイル/大阪のおばちゃんの噛み合わない対話/見解の乱反射が対話の魅力
第四章 短文に挑む準備段階 その二
予定調和に陥らない起承転結の要点/短文での起承転結テクニック/メメント・モリ、死を想え/あの世、地獄、天国…・・・死のイメージを広げる/「死」から葬儀、葬り方とさらにイメージを膨らます/神話時代の夢が象徴する物語を紡ぐ欲求/夢日記をつけて内なるものを見出す/別の時代や場所に生まれた自分を想像する/求愛は最も身近な短文表現/ラブレターは冗長にならず比喩で勝負/フェティシズムが比喩を進化させてきた
第五章 短文レッスン
システマティックな句作法/アフォリズム的な俳句と情緒的な短歌/旅で詠む訓練を/日記に丸裸の自分を書く/詩は高度な思弁/アフォリズムを自己流にアレンジ/言葉の組み替えに挑む/ナボコフの二言語駄洒落/手書きか、ワープロか
第六章 短文レッスン その二
書き出しの仕掛け/推敲と議論/日本人の複雑な感情表現/人間ウォッチングと散歩/無意識を獲得する方法/自我のリセット/読ませる工夫は風刺を/社会のくびきから自分を解き放て!
島田教授の実践ワンポイント添削