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波乱多き生涯を通し歌い続けた柳澤白蓮の作風の変遷を読み解く画期的論考
恋多き女性と言われながら、どんな境遇でも変わらぬ歌への強い思い――。八十一年の波乱の生涯に残した柳澤白蓮の作品群を丁寧に詠みこみ、自然の中に自分を見るまでに昇華していった歌風の変遷に迫る。著訳者プロフィール
目次
第二章 『踏絵』の世界――「われ」への意識
第三章 第二歌集『幻の華』――くり返された小題名
第四章 『几帳のかけ』初版本
第五章 第三歌集『紫の梅』まで――『指鬘外道』出版前後
第六章 『紫の梅』――大震災が拓いた境地
第七章 第四歌集『流転』――生涯を貫く抒情として
第八章 第五歌集『地平線』へ