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「最初から、私の中心には君塚君彦がいた」《虚空暦録》篇クライマックス!
《虚空暦録》の正体を知った俺・君塚君彦は、名探偵らと共に欠けた世界の記録を修復する最後のピース《システム》へと辿り着く。そうして《大災厄》にまつわるすべての記憶を取り戻すのだが――
「必ず、戻って来て」
「ああ、世界を救った後でな」
それはかつて仲間と交わした固い約束。
眠り姫を目覚めさせ、ハッピーエンドへと至る道標。
だが《特異点》に課せられたのは、とある究極とも言える選択で……。
探偵はもう、死んでいる。
ままでは決して終わらせない。
あの日そう誓ったからこそ俺は選ぶ。
ーーたとえ後にこの俺が《大災厄》と呼ばれようとも。