健康の分かれ道 死ねない時代に老いる

NEW

健康の分かれ道 死ねない時代に老いる

1,012円(税込)
発売日2024年04月10日

数量:

ほしいものリストに追加
電子書籍をブックウォーカーで購入

利用可能なお支払方法

クレジット(3Dセキュア) 代引き コンビニ atone キャリア 楽天Edy モバイルSuica Amazon Pay
  • ISBN コード : 9784040825076
  • サイズ : 新書判 総ページ数: 240ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 11.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

健康願望が健康を損ねる!? 死ねない時代の健康とは何か、現役医師が迫る

老いれば健康の維持がむずかしくなるのは当たり前。老いて健康を追い求めるのは、どんどん足が速くなる動物を追いかけるようなもの。予防医学にはキリがなく、医療には限界がある。健康を害してないのに、病気かどうか気を揉む人にこそ、本当は何を診断されているのかを知ってほしい。絶対的な安心はないけれど、過剰医療を避け、穏やかな最期を迎えるために準備すべきことを、現役医師が伝える。

著訳者プロフィール

●久坂部 羊:大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。作家・医師。2003年、小説『廃用身』でデビュー。小説に、『破裂』『無痛』『悪意』『芥川症』『いつか、あなたも』『介護士K』、エッセイに『大学病院のウラは墓場』『日本人の死に時』『人はどう死ぬのか』『人はどう老いるのか』など、医療分野を中心に執筆。

目次

第一章 健康の「入口」 
いつから健康が気になるのか/なぜ健康が気になるのか/健康がいちばんといえる理由/健康の種類/厳しすぎるWHOの健康/健康は権利か義務か/健康は手段か目的か/若者の基準と高齢者の基準/なぜ基準値が変更されるのか/ふつうの人はたいてい健康/健康増進のウラ技

第二章 健診センターに勤めてわかったこと
健康診断で何がわかるのか/奇妙な問診/本末転倒の心理/眼球に美醜なし/甲状腺ホルモンの働き/心臓の音は何なのか/聴診器の当て方/「特に異常ありません」の意味/高血圧だとなぜ悪いのか/健康人を病人に誘うシステム/ダブルのバイアス

第三章 メタボ健診の功罪
メタボ健診とは/診断基準に対する疑問その1/診断基準に対する疑問その2/診断基準に対する疑問その3/診断基準に対する疑問・その4/メタボ健診のペナルティ/必要な人ほど受けない/メタボ判定を逃れるウラ技/メタボ健診は医療費削減につながるのか

第四章 現代の健康
メディアの力/開業医泣かせの週刊誌情報/はびこる健康ビジネス/タバコに厳しく酒にゆるい日本/がん検診のメリット、デメリット/乳がん温存手術の誤解/がんを告知する時代/溺れる者がすがるワラ−−免疫細胞療法/健康アリ地獄−−PSA検査の正解/ズル賢い商法││線虫がん検査/医者への謝礼は……/健康自慢、病気自慢の時代/現在の認知症予防と治療は「竹槍」/AIが医療をするようになったら

第五章 精神の健康という難問
精神の健康を保つのは至難の業/精神の健康を害する社会構造の変化/ライフステージにおける精神的危機/胎生期(出生前)/乳児期(出生後〜2歳前後)/幼児期(3歳〜6歳前後)/学童期(7歳〜12歳前後)/思春期(13歳〜18歳前後)/青年期(18歳〜25歳前後)/成人期前期(25歳〜45歳前後)/成人期後期=壮年期(45歳〜65歳前後)/老年期(65歳以後)/女性のメンタルヘルスの困難/世間に広まるメンヘラ/「新型うつ病」は病気なのか/疾病利得の誘惑

以下、第六章 健康と老化 第七章 健康を失って見えるもの 第八章 健康の「出口」
最近チェックした商品