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江戸の外交戦略

著者: 大石 学
1,760円(税込)
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発売日2009年06月10日
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  • ISBN コード : 9784047034464
  • サイズ :四六判    総ページ数: 256
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 127 × 190 × 0.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

江戸時代、日本は国を閉ざすことなく独自の外交を展開していた!

江戸幕府は、中世以降の中国の冊封体制から離れ「四つの口」(松前、対馬、薩摩、長崎)を中心に独自の国家外交を展開していた。「鎖国」という外交戦略がもたらした江戸の社会の実態を明らかにする。

〈目次〉
はじめに
一 鎖国前史──東アジア世界の変動と第一次グローバリゼーション
 1 東アジア世界の変動
 2 第一次グローバリゼーション

二 豊臣秀吉のグローバリゼーション対応
 1 豊臣秀吉の国家統一
 2 朝鮮への侵略
 3 侵略がもたらしたもの

三 戦後処理と鎖国への道
 1 日朝の講和交渉
 2 東南アジアとヨーロッパへの外交
 3 禁教と貿易統制の強化

四 鎖国体制──「四つの口」と琉球・蝦夷
 1 東アジア世界の外交論理
 2 「四つの口」──長崎口と対馬口
 3 「四つの口」──薩摩口と松前口
 4 新井白石とシドッチ
 5 鎖国論の展開

五 通信使外交の展開
 1 通信使の旅
 2 将軍との会見
 3 日朝文化交流
 4 外交維持の努力

六 通信使外交の歴史的位置
 1 通信使外交への認識
 2 通信使の負担体制
 3 通信使通行時の幕府の規則

七 近世日本の朝鮮人
 1 武士になった朝鮮人
 2 専門職人や町人となった朝鮮人

八 将軍吉宗と国際情報
 1 「大きな政府」への道
 2 吉宗と象
 3 吉宗の海外情報への高い関心
 4 吉宗の商館長謁見
 5 吉宗の異国船対策

九 第二次グローバリゼーション──合理主義・客観主義の浸透
 1 新時代の到来
 2 寛政改革と「鎖国祖法観」
 3 「内憂外患」と幕府の対応
 4 アジアの動揺と日本の開国
 5 西洋文化の流入
 6 通信使外交の終焉

十 洋学の浸透
 1 外国語学習の方法
 2 幕末期の日本人留学生

あとがき

著訳者プロフィール

●大石 学:1953年生れ。東京学芸大学教授。日本近世史専攻。著書に『新撰組の時代』(NHK出版)、『江戸時代新聞』(小学館)、『首都江戸の誕生』(角川選書)、『江戸のうんちく』(角川ソフィア文庫)など多数がある。