昔ばなしの謎 あの世とこの世の神話学

昔ばなしの謎 あの世とこの世の神話学

968円(税込)
発売日2016年09月24日

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  • ISBN コード : 9784044000806
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 272ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 10.5 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

桃太郎の家来はなぜイヌ、サル、キジなのか? 十三の物語を読み解く神話学

桃太郎はなぜ桃から生まれ、犬と猿と雉を味方につけたのか。
浦島太郎が玉手箱を開けて死ぬ定めにあるのはなぜか。
人間を喰らおうとする山姥の正体とは──。
誰もが知りながら、荒唐無稽で謎めいた昔ばなしの世界。
しかし多様な伝承の森に深く分け入り、古代神話や民間信仰に
その足跡をたどるとき、死と再生、性と笑い、
異界とこの世をめぐる共通の世界観が浮かび上がる。
現代人が忘れてしまった豊かな意味を取り戻すための神話学。

(『昔ばなし あの世とこの世を結ぶ物語』改題)


著訳者プロフィール

●古川 のり子:1959年生まれ。東洋英和女学院大学国際社会学部教授。学習院大学大学院博士課程単位取得退学(国文学専攻)。日本神話や昔ばなしの比較構造論を専門とし、物語の分析から日本人の深層心理を追究している。著書に『日本の神話伝説』(青土社、吉田敦彦との共著)がある。

目次

はじめに
第一話 桃太郎――桃太郎はなぜ犬と猿と猿と雉を連れていくのか
第二話 かちかち山――トリックスター、稲羽の素兎の末裔たち
第三話 花咲爺さん――お爺さんはなぜ犬の灰をまくのか
第四話 浦島太郎――分断された乙姫の玉手箱
 昔ばなしの論理を読み解く(1)
第五話 鬼の子小綱――笑いと性の力が春を呼ぶ
第六話 三枚の護符――便所はあの世の出入り口
第七話 蛇婿入り――苧環はなぜ蛇を退治するのか
第八話 蛇女房――無欲と貪欲の報酬
 昔ばなしの論理を読み解く(2)
第九話 産神問答――魂を掃き出す箒の力
第十話 ミソサザイは鳥の王――仁徳はいかにして聖帝になったか
第十一話 ホトトギスと兄弟――夜鳴く鳥の悲しい前世
第十二話 鉢かづき姫――顔を覆い隠す花嫁
第十三話 一寸法師――脱皮する少年たち
 おわりに
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