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解説・平井照敏
目次
挨拶と滑稽
一、時間性の抹殺
二、物の本情
三、時雨の伝統
四、古池の季節
五、談笑の場
俳句の方法
写生について
純粋俳句――写生から寓意へ
ディアローグの藝術
「かな」についての月並的考察
「や」についての考察
2
俳句の世界
座の文学
芭蕉と現代
「行きて帰る心の味ひ」――俳句における二律背反
日本文学と季節感
季の詞――この秩序の世界
3
子規と虚子
重い俳句軽い俳句
「俳」と「詩」と
「俳」の世界
ウィットといのちと
アメリカでの俳句
俳句と私
挨拶・滑稽・即興
風生最晩年の句
遊女哥川の句
蕉門作家五人
4
女流俳句について
女流俳句の歴史
中村汀女とその先輩俳人
星野立子と橋本多佳子
三橋鷹女、その他
一句鑑賞
鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規
帚木に影といふものありにけり 高浜虚子
芋の露連山影を正しうす 飯田蛇笏
蟾蜍長子家去る由もなし 中村草田男
バスを待ち大路の春をうたがはず 石田波郷
寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 加藤楸邨
解説 平井照敏