パリ、娼婦の街 シャン=ゼリゼ

パリ、娼婦の街 シャン=ゼリゼ

著者: 鹿島 茂
1,012円(税込)
発売日2013年10月25日

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  • ISBN コード : 9784044094515
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 288ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 11.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

娼婦の家計簿、ヒモの存在、売春地図……パリに渦巻く欲望を詳細に綴る!

シャンゼリゼ、ブローニュの森、アパルトマン。資本主義の発展とともに、娼館で働いていた娼婦たちは自由な猟場を求めて街へ出た。美しく着飾り、客引きをする私娼たち。彼女たちは偽りの愛を金で売り、真実の愛を求めてパリの街を彷徨い歩く――。贅沢三昧の高級娼婦や、身を持ち崩した街娼を取り巻く社会の構造からは、現代にも通じる世の理が見えてくる。『パリ、娼婦の館メゾン・クローズ』と対を成す娼婦の文化論!

著訳者プロフィール

●鹿島 茂:1949年、横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学大学院人文学研究科博士課程修了。現在明治大学国際日本学部教授。フランス文学者。エッセイスト。著書に『馬車が買いたい』(サントリー学芸賞)、『子供より古書が大事と思いたい』(講談社エッセイ賞)、『職業別パリ風俗』(読売文学賞)の他『悪党(ピカロ)が行く―ピカレスク文学を読む―』など多数。

目次

はじめに


売春と資本主義
愛の共同幻想体としてのブラスリ
メゾン・ド・ランデヴーと人妻
なぜ、売春をしてはいけないのか
歩き回る私娼たち(グラン・ブールヴァール)
盛り場と私娼(パレ・ロワイヤル)
私娼たちの聖地(パサージュ)
ハンカチ屋と娼婦


日本人が探訪した魑魅魍魎の世界
日本男性の欧米歓楽街案内
一九二〇年代パリの出会い系サイト
完璧なパリ歓楽案内


娼婦の家計簿
「高級」娼婦の家計簿
高級娼婦への道
娼婦の「向上心」
入口男とバイパス女
男の破滅願望と高級娼婦


ヒモの存在
ヒモはなぜ必要なのか
愛の証明
ヒモつきの娼婦とメゾン・クローズ
女衒という存在
取り持ち女の仕事
社交界・半社交界の女衒たち
高級娼婦と小間使い


ブローニュの森の貴婦人たち
パリ売春地図
娼婦たちの営業活動
飾り窓の女
メゾン・クローズに幕をひいた娼婦

文庫版あとがき
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