訓読みのはなし 漢字文化と日本語

訓読みのはなし 漢字文化と日本語

836円(税込)
発売日2014年04月25日

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  • ISBN コード : 9784044081072
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 256ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 10.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

豊かな日本語の世界に迫る、日本語論の決定版!

訓読みは、発音も概念も文法も全く異なる中国語の漢字を受け入れ、それを大和言葉で読むことに始まった。以来、日本人は、漢字の読みとしてだけでなく、英語や洋数字、さらには絵文字を日本語に取り入れる際にも、訓読みの手法を発揮した。日本人が独自の感性による創造を加えながら、各時代の中で発展させてきた訓読みは、今も自在に変容し続けている。そのユニークな例を辿り、豊かで深遠な日本語の世界に分け入る。

著訳者プロフィール

●笹原 宏之:1965年東京都生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院教授。経済産業省の「JIS漢字」等の改正に携わる。著書に『日本の漢字』岩波新書、『訓読みのはなし漢字文化圏の中の日本語』光文社新書などがあり、『国字の位相と展開』三省堂により第35回金田一京助博士記念賞を受賞。

目次

 はじめに

第一章 訓読みの歴史
訓読みとは何か
訓読みを体系的に行うのは日本だけ
日本での訓読みの始まり
時代によって移り変わる字義
日本語と結びついて変化した字義
国訓と国字

第二章 音読みと訓読み
音読みの世界
訓読みの効果の例
専門用語と訓読み
音読みと訓読みの境界
音訳と訓読み
音訓の交替
「ポータラカ」が「晃」に
「時計」──湯桶読み

第三章 多彩な訓読み
大げさな字の訓読み
町や村の読み
固有名詞の訓読み
幽霊文字
読まれない漢字
長い訓読み
数字の訓読み
ローマ字の「訓読み」
世界の文字と日本の訓読み

第四章 訓読みの背景

蝕む
「かげ」と「ひかり」
もえる


する

「いそぐ」と「いそがしい」
なみだ
たま
まつりごと
もみじ
ばら
でこぼこ
すばる



オンス
ノック

第五章 同訓異字のはなし
同訓異字
誘と哘
貰うともらう
卵と玉子
風と風邪
「初め」と「始め」
「堀」を「掘る」
「明らか」と「諦める」
「極める」と「決める」
「書く」「掻く」「描く」
うるさい
妖と艶
わけ
色々な「くろ」

第六章 一字多訓のはなし
一字多訓


上下
女と男
打つ



禿

第七章 漢字政策と訓読み
訓読みと送り仮名
振り仮名・ルビ
口語と訓読み
漢字仮名交じり文と訓読み
訓読みの危うさ
漢字表と訓読み
日本人の姓
名乗り訓

第八章 東アジア世界の訓読み
中国における「訓読み」事情
朝鮮・韓国における「訓読み」事情
ベトナムにおける「訓読み」事情

 おわりに
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