これからの「カッコよさ」の話をしよう

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これからの「カッコよさ」の話をしよう

著者: 浅子佳英
著者: 宇野常寛
著者: 門脇耕三
1,650円(税込)
発売日2015年08月31日
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  • ISBN コード : 9784041029916
  • サイズ : 四六判 総ページ数: 256ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 17.5 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

カッコよさを熱く語ることは、カッコ悪いことではない!

これからの情報化社会の先で
新しい文化と多様性を取り戻すために
今、「カッコよさ」が必要だ。


インターネットに期待された多様化とそれを許容する成熟した社会の実現は頓挫し、社会はむしろ全体主義的な一元性へと向かい、シンプルで効率的なライフスタイルも定着した。
「よい生き方」や「正しいあり方」と結合した一元性は排他的なナルシシズムと表裏であり、問題となるのは、それが時として新しい文化の足かせとなることである。

その趨勢に対置し得るのが、自分の外側に好きなもの、「カッコいい」と思えるものがあることではないだろうか。
「カッコよさ」とは正しさではなく、多様な個人の価値観であると同時に社会や時代が投影された文化だからである。
よってこれからの「カッコよさ」を語ることは、これから「どうありたいか」を語ることだ。

ファッション、建築、インテリア、ホビーなど、「カッコいいモノ」から未来を語る対話集。


【内容】
1.デザインと思想
「カッコよさ」が語られなくなった時代に
──画一化する価値観のオルタナティブを問う

2.ファッション
ライフデザイン・プラットフォームの可能性
──「無印良品」と「ユニクロ」の哲学を読み解く

3.住宅と建築
理想の邸宅を求めて
──30年の変遷から考える住環境の過去と現在

4.インテリア
テーマパーク化する室内空間
──「内装」はモノとヒトとのあいだをいかに設計してきたか

5.ホビーとグッズ
デザインとしての立体玩具
──おもちゃが表象する欲望と戦後日本社会

6.プラットフォームと文化
情報技術とプロダクトが変える世界
──「モノ」を中心とした新しいカルチャーの未来

著訳者プロフィール

●浅子佳英:1972年生まれ。建築家・デザイナー/タカバンスタジオ所属/国士舘大学非常勤講師(インテリアデザイン)。
建築作品に「gray」。装丁に『閉じこもるインターネット』(早川書房)、『マスタースイッチ』(飛鳥新社)、『原子爆弾とジョーカーなき世界』(KADOKAWA)など。論考に「コム デ ギャルソンのインテリアデザイン」(『思想地図β vol.1』所収、コンテクチュアズ)など。また、日本建築学会主催のイベント展示「東京2020オリンピック選手村代替案」を手掛けるなど幅広い分野で活躍する。
●宇野常寛:1978年生まれ。評論家/批評誌『PLANETS』編集長。
著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『日本文化の論点』(筑摩書房)、『原子爆弾とジョーカーなき世界』(KADOKAWA)、『楽器と武器だけが人を殺すことができる』(KADOKAWA)。共著に濱野智史との対談『希望論』(NHK出版)、石破茂との対談『こんな日本をつくりたい』(太田出版)。京都精華大学非常勤講師、立教大学兼任講師も務める。
●門脇耕三:1977年生まれ。建築学者/明治大学専任講師。専門は建築構法、建築設計、設計方法論。
効率的にデザインされた近代都市と近代建築が、人口減少期を迎えて変わりゆく姿を、建築思想の領域から考察する。編著に『「シェア」の思想/または愛と制度と空間の関係』(LIXIL出版)ほか。
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