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日本古来のものとかたちに連なる「祈り」を描く、珠玉のエッセイ集。
幼い頃から能に親しんだ白洲正子は、現世は仮の姿という中世的な世界観を呼吸してきた。自らは信仰心はないと言うが、熊野那智の山上の荘厳な光景に補ふ陀だ落らくという観音浄土を感じとり、西国巡礼以降、近江散歩ではいにしえの歴史と重ね合わせつつ、景観のなかにも手を合わせるような〈祈り〉のこころを持つ。その結節点にはいつも十一面観音像があった。人間の生死を超越するもの、見えざるものへの晩年の正子の表現の流儀を読む。著訳者プロフィール
●青柳 恵介:1950年生まれ。古美術評論・随筆家。成城大学大学院博士課程(国文学)終了。著書に『風の男・白洲次郎』『骨董屋という仕事』など、編著に『白洲正子「ほんもの」の生活』『別冊太陽 青山二郎の眼』など多数。
目次
日本人の心
木まもり
仏になって描いた絵
西国巡礼の祖 花山院
補陀落渡海 平維盛
神仏混淆
志摩のはて
一期一会
日本の信仰
西国巡礼の旅
あかねさす 紫野
沖つ島山
神々のふるさと
熊野詣
心に残る観音像
葛城山をめぐって
西行のゆくえ
甲斐の国
なんとかなるサ
お水送り今昔
私の墓巡礼
竜女成仏
手を合わせる
解説 「かそけきもの」 青柳恵介