オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

著者: 森 達也
792円(税込)
発売日2016年06月18日

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  • ISBN コード : 9784041041079
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 384ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 14.5 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

『FAKE』『A』のドキュメンタリー監督が超常現象に挑んだ類書なきルポ

「オレは結局スプーン曲げちゃうよ。本音は曲げたくないけど、みんなの期待がわかるから」
“超能力者”はふてくされたように言った。

「わからないから研究したい」
科学者たちは当然のように答えた。

「僕たちはイロモノですから」
“エスパー”は即答した。

職業=超能力者。ブームは消えても、彼らは消えてはいない。
超常現象、その議論は「信じる・信じない」という水掛け論に終始していた。
不毛な立場を超え、ドキュメンタリー監督がエスパー、超心理学者、陰陽師、メンタリスト等に直撃!! 

数年ごとに起きるオカルト・スピリチュアルブーム。繰り返される真偽論争。何年経っても進歩なきように見える世界。
だが、ほぼフェイクだと思いながらも、人は目をそらさずに来た。
否定しつつも、多くの人が惹かれ続ける不可思議な現象。
その解明に挑んだ類書なきルポ。
多くの作家を魅了した、オカルト探索の名作が、ついに文庫化!!

著訳者プロフィール

●森 達也:1956年、広島県呉市生まれ。ディレクターとして、テレビ・ドキュメンタリー作品を多く製作。98年オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「A」を公開、ベルリン映画祭に正式招待され、海外でも高い評価を受ける。2001年映画「A2」を公開し、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する。11年『A3』で講談社ノンフィクション賞を受賞。現在は映像・活字双方から独自世界を構築している。16年ドキュメンタリー映画「FAKE」を公開。著書に『職業欄はエスパー』『「A」』『死刑』など。

目次

開 演 「でもオレは結局曲げちゃうよ」
     “超能力者”はふてくされたように言った

第一幕 「よく来てくれた。そしてよく呼んでくれた」
     恐山のイタコは語り始めた

第二幕 「現状は、誠実な能力者には不幸でしょう」
     オカルトハンターの返信はすぐに来た

第三幕 「僕たちはイロモノですから」
     “エスパー”は即答した

第四幕 「いつも半信半疑です」
     心霊研究者は微笑みながらつぶやいた

第五幕 「わからない」
     超心理学の権威は繰り返した

第六幕 「批判されて仕方がないなあ」
     ジャーナリストは口から漏らした

第七幕 「当てて何の役に立つんだろう」
     スピリチュアル・ワーカーは躊躇なく言った

第八幕 「毎日、四時四〇分に開くんです」
     店主はてらいがなかった。

第九幕 「解釈はしません。とにかく聞くことです」
     怪異蒐集家は楽しそうに語った

第一〇幕 「これで取材になりますか?」
       雑誌編集長は問い質した

第一一幕 「僕はこの力で政治家を潰した」
      自称“永田町の陰陽師”は嘯いた

第一二幕 「匿名の情報は取り合いません」
      UFO観測会の代表は断言した

第一三幕 「今日はダウジングの実験です」
      人類学者は口火を切った

第一四幕 「今日の実験は理想的な環境でした」
      ダウザーはきっぱりと言った

第一五幕 「あるかないかではないんです」
      超心理学者は首を傾げてから応じた

第一六幕 「夢の可能性はあります」
      臨死体験者はそう認めながら話し出した

第一七幕 「わからないから研究したい」
      科学者たちは当然のように答えた

第一八幕 「僕らは超能力者じゃありませんから」
      メンタリストはあっさりと言い放った

終 演  パラダイムは決して固着しない。
      だからこそ、見つめ続けたい

文庫版あとがき
主要参考文献
解説 高野和明
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