「日本」論 東西の“革命児”から考える

「日本」論 東西の“革命児”から考える

日蓮とルター。二人の変革者の思想から、「日本」の“姿”を考える!
著者: 佐藤 優
定価: 1,512円(税込み)
発売日:2018年06月22日
危機の時代を日本が乗り越えるために――。
未だ影響を与える変革者・日蓮とルタ−、
その時代を動かした“力”をつかむ。
佐藤優の新挑戦!!

日蓮とルター。東と西の宗教改革の代表的人物であり、誕生した当初から力を持ち、未だに受容されている思想書(『立正安国論』と『キリスト者の自由』)を著した者たち。
いま、世界のルールは動揺している。克服したはずの近代の問題、宗教や民族が日々世界を動かす主体となってしまっているのだ。
さらにナショナリズムとイデオロギーが、反知性主義という亡霊と結びつき、事態は錯綜している。
ルールの動揺は、改造、革新、革命といった、人を動かし、人を殺す力ある思想が生まれる契機ともなる。
変革の古典思想にして、現代にも影響を与える二人の宗教改革者の思想を改めて見直すことで、危機の渦中に晒されている「現代日本」はどのような姿となるかを考察する。
  • ISBN コード : 9784041054741
  • サイズ : 四六判 総ページ数: 248ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 16.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります
●佐藤 優:作家・元外務省主任分析官。1960年東京都生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として、対露外交の最前線で活躍。2002年背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、512日間勾留される。09年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し外務省を失職。05年発表の『国家の罠』で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。翌06年には『自壊する帝国』で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

まえがき

第一講 東と西の革命児
「宗教改革」と「信仰分裂」/シオニズムは共産主義思想と同じ場所から生まれた/イスラエルと全世界のユダヤ人に対するメッセージ/クリスチャン・シオニズム/内村鑑三には日蓮的なものがある/江戸時代の「鎖国」は反カトリシズムだった/創価学会インターナショナルの無視出来ない影響力/点と線の意味づけによって複数の歴史が生じる/実証は出来ないが教義的には真正なもの/AI社会になればなるほど倫理の問題に直面する/宗教学と神学は仲が悪い/定量的なデータと人間の受け止め方の違い/上原専禄は「死者との連帯」を考えた/一生を東大攻撃に尽くした蓑田胸喜/『国体の本義』を書いた男/危機の時代に立ち返るべき人 etc.

第二講 改革と革新の源流
『立正安国論』の解説が難しくなるのには理由がある/仏教とテロリズムの思想の親和性/日本は内ゲバで相手を殺す傾向が強い/『立正安国論』は「下降史観」で始まる/信仰をめぐる全実存をかけた戦いはある/池田大作の解説と森友学園問題/免罪符は『闇金ウシジマくん Part3』の手口と同じだ/ルターを尊敬していたのはヒトラーだった/ルターの特徴は此岸的であること/映画『沈黙―サイレンス―』をプロテスタント的に語る/宗教は似ているところほど、どこも面倒である/ルターの教えと「ルター派」は違う/キリスト教の「教祖」はイエス、キリスト教の「開祖」はパウロ/未完の思想に苦悶は表れている/宗教改革は過去の歴史ではなく今も生きている/浄土真宗はプロテスタント的というよりもカトリック的/宗教を正確に見なければ、現実の政治と社会の動きは見えてこない

第三講 日本と革命
戦争の危機がかなり近づいている/東洋の革命は「易姓」/西洋の革命は「契約の更新」/日本で「革命」はあった/プロテスタンティズムは「他力即自力」/自分の「行為」を誇ることは「信仰」を失うことである/プロテスタント教会に「聖職者」がいない理由/『立正安国論』の問答形式に注目する/「先ず国家を祈って、須らく仏法を立つべし」を解釈する/「鬼神」はいつの時代にも暗躍している/行為の天井を設ける/「悪」のリアリティ/「此岸」によって「彼岸」を吸収していく/「隣人」とは具体的なものである/ルターも日蓮もテキストの重要性を強調する/為政者を感化する方向性/来世を重視する思想はテロリストが扱いやすい/優れた宗教思想には常に両義性がある etc.

 あとがき


販売不可商品
ほしいものリストに追加
最近チェックした商品