夢に抱かれて見る闇は

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夢に抱かれて見る闇は

著者: 岡部えつ
704円(税込)
発売日2018年05月25日
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  • ISBN コード : 9784041067741
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 272ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 10.5 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

私の部屋には、捨てた男の骸骨が立っている…「嘘愛」著者のデビュー受賞作

男を初めて部屋に上げるときには、かなりの勇気がいる。
もしこの男に、見えてしまったら……。
 まもなく40になる独身の真千子が独りで住まうアパートの部屋の何もない壁には、かつて捨てた恋人、博也の骸骨が立っている。知り合ったばかりの男を部屋に入れた夜、暗闇の中で男の愛撫に博也の癖を見つけ……。(第3回『幽』怪談文学賞受賞作「枯骨の恋」)

 職場のパワハラで自殺した年下の同僚。彼女の家族に訴訟をけしかけようと、実家がある田舎を訪れた千穂。そこで出会ったのは、予想外の反応をする母親と、若い死者に対する奇妙な風習だった。(「アブレバチ」)

『嘘を愛する女』が話題の著者、デビュー作&第3回『幽』怪談文学賞〈大賞〉受賞作(選考委員/岩井志麻子、木原浩勝、京極夏彦、高橋葉介、東雅夫)が待望の文庫化。
(単行本時タイトル:『枯骨の恋』)

単行本収録作品に、不倫相手との縁切り物語1篇を加えた8つの傑作怪談。
現代を生きる30〜40代の女性のリアルな情念と、突きつけられる現実、その中で少しでも光を掴みたいともがく姿を描いた、怖くてエロくて美しい短編集。

著訳者プロフィール

●岡部えつ:おかべ・えつ●1964年大阪府生まれ、群馬県育ち。2008年、第3回『幽』怪談文学賞短編部門大賞を受賞、翌年、受賞作を表題とした短篇集『枯骨の恋』でデビュー。14年7月に刊行された『残花繚乱』がTBS木曜ドラマ劇場で「美しき罠 〜残花繚乱」として連続ドラマ化(主演:田中麗奈)。著書に『新宿遊女奇譚』『生き直し』『パパ』『フリー!』、共著に『果てる 性愛小説アンソロジー』など。2018年1月公開の映画『嘘を愛する女』(出演:長澤まさみ、高橋一生)の小説版も担当している。

目次

 目 次

枯骨の恋 (第3回『幽』怪談文学賞 短編部門大賞受賞作)
翼をください
アブレバチ
縁切り厠
ギブミーS
棘の路
親指地蔵
メモリイ

 解説(門賀美央子)
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