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キリスト教でたどるアメリカ史
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キリスト教でたどるアメリカ史

発売日
2019年11月21日
在庫わずか
お届け予定日
翌日以降出荷
924
ISBNコード
9784044004668
レーベル
角川ソフィア文庫
商品形態
文庫
サイズ
文庫判
商品寸法(横/縦/束幅)
105 × 149 × 9.2 mm
総ページ数
240ページ
アメリカを動かしてきたのは、いつだってキリスト教だった――。
アメリカがアメリカと「なってゆく」過程を知らずして、今日の実像を理解することはできない――。苦難の連続の建国前夜から陰謀論・反知性主義が渦巻く現代の混沌まで、彼の国を一貫して突き動かし、その寄る辺となってきた理念とは、まさしくキリスト教そのものであった。自由・寛容・狂信・傲慢……相反する両面を携えて、驀進する宗教国家の軌跡を一冊で通覧する。神学・宗教学の泰斗が記す、全く新しいアメリカ史。

目次

単行本(二〇〇六年)版はじめに

第一章 「アメリカ」の始まり
カトリック大陸アメリカ/カトリック教会の対応/スペインからイングランドへ/ジェイムスタウン

第二章 ニューイングランドの建設
ピルグリムの渡航/メイフラワー契約/マサチューセッツ湾植民地/ニューイングランド以外の植民地

第三章 ピューリタンの信仰と生活
「ニューイングランド方式」/ピューリタン社会の特質/政治と宗教/先住民との関係

第四章 大覚醒
前景/信仰復興(リバイバル)/エドワーズ/ホイットフィールド/フランクリン/信仰復興の影響/奴隷労働の拡大

第五章 独立革命期
独立前夜の攻防/独立時の教会/建国の父祖たちの信仰/憲法と権利章典/諸州における信教の自由

第六章 諸教会の伸展と変容
英国教会/メソジスト教会/長老派教会と会衆派教会/バプテスト教会/独立諸教会/カトリック教会

第七章 アンテベラム時代
第二次信仰復興運動/大衆的信仰の躍進/国内外への伝道/高等教育の拡充/女子高等教育

第八章 新しい信仰の諸形態
ユニテリアンとユニヴァーサリスト/モルモン教/アドヴェンティスト/クリスチャン・サイエンス/エホバの証人/シェイカー/黒人教会

第九章 南北戦争期
道徳問題としての奴隷制/「明白な天命」/奴隷制と民の父リンカン/女性の権利を求めて

第十章 アメリカの膨張
再建時代と残る差別/西部開拓と先住民/第三次信仰復興運動/経済発展と都市化の陰で/教会の女性化と男性性の復権/海を越えた膨張/日本伝道

第十一章 二つの世界大戦
第一次大戦とアメリカの自信/原理主義の台頭/福音派の台頭/不寛容の拡大/第二次大戦と教会

第十二章 戦後から現代へ
神学的課題としての戦後/公民権運動/反知性主義と陰謀論/ヴェトナム戦争/信教の自由と国家への忠誠/政治と宗教のかかわり/女性の権利と教会/カトリック教会の混迷/同性愛と教会/二一世紀の教会と世界/二〇五〇年の世界とアメリカ

参考文献
単行本(二〇〇六年)版あとがき
文庫版あとがき