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嘲笑と酷評はやがて称賛へ──世界を変えた展覧会が始まる!
1874年春、ついに第一回「印象派展」が幕を開けた。自然や都市への新たな眼差しを共有する若き画家たちが自らつくり上げるグループ展――それは事件だった。観衆の戸惑い、嘲笑、辛辣な批評の一方で、のちの近代美術史に刻まれる数々の名作が産声をあげていく。カフェでの激論、支援者の拡大、仲間の死、そしてゴッホ、ゴーガン、スーラら次世代への継承。全八回の印象派展を丹念に辿る通史の決定版。詳細な文献目録を収録。著訳者プロフィール
目次
最初のグループ展(1874年)/「印象派」の言葉の起源
第10章 1874−1877年
アルジャントゥイユ/カイユボットとショケ/競売とさらなる展覧会/外国での最初の反響/デュランティの小冊子『新しい絵画』
第11章 1877−1879年
カフェ・ド・ラ・ヌーヴェル=アテーヌ/ルノワール、シスレー、モネとサロン/新鋭の美術批評家、ユイスマンス/深刻な不和
第12章 1880−1883年
次の展覧会と意見の対立/マネの死
第13章 1883−1885年
不満と不信/コペンハーゲンのゴーガン/ルドン/スーラとシニャック/独立協会(1884年)
第14章 1886年
第八回最後の印象派展/デュラン=リュエルのアメリカでの最初の成功/ゴーガンとファン・ゴッホ
第15章 1886年以降
訳者あとがき
文庫版訳者あとがき
印象派展参加者一覧
原註
文献目録(下)
補足文献目録