日本という方法 おもかげの国・うつろいの国

日本という方法 おもかげの国・うつろいの国

1,408円(税込)
発売日2020年09月24日

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  • ISBN コード : 9784044006136
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 384ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 14.2 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

多神で多仏。本来の日本は多様である。

日本は「主題の国」ではなく「方法の国」である。多神で多仏、天皇と将軍、無常と伊達、仮名と漢字。外来の文化を吸収し自らのものとしてきた日本は、互いに矛盾するものを保持したまま多様で多義的な社会・文化を築き上げてきた。史書の編纂、日記、短歌、さらには政治体制や哲学までを編集行為ととらえると領域を超えて「おもかげ」「うつろい」という特質が見えてくる。歴史に蓄積された様々な層を「方法」によって辿る大胆な日本論。

著訳者プロフィール

●松岡 正剛:編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。1971年、オブジェマガジン『遊』を創刊。超ジャンル的編集と先駆的グラフィズムを次々に生み出し、アート・思想・メディア界に多大な影響を与える。1987年、編集工学研究所を設立。情報文化と情報技術をつなぐ方法論を体系化し、さまざまな企画・編集・クリエイティブに展開する。著書に『フラジャイル』、共著に『生と死の境界線』(岩井寛)『脳と日本人』(茂木健一郎)ほか多数。

目次

第1章 日本をどのように見るか
 一途で、多様な国 日本的編集性

第2章 天皇と万葉仮名と語り部
 万葉仮名の登場 場所の記憶が重要だった

第3章 和漢が並んでいる
 日本文字が日本文化をつくった 紀貫之の日本語計画

第4章 神仏習合の不思議
 神と仏の接近 神国思想の波及

第5章 ウツとウツツの世界
 リバース・モードの鍵と鍵穴 「常世」と「無常」の往還

第6章 主と客と数寄の文化
 数寄の文化が発するもの 連歌から茶の湯の「見立て」へ

第7章 徳川社会と日本モデル
 日本の本来と将来 株仲間の独自性

第8章 朱子学・陽明学・日本儒学
 二宮金次郎が読んでいる本 安岡正篤と三島由紀夫

第9章 古学と国学の挑戦
 本居宣長の編集方法 『古事記伝』の壮絶な読み

第10章 二つのJに挟まれて
 近代日本の「忘れもの」  内村鑑三が苦悩した「二つのJ」

第11章 矛盾と葛藤を編集する
 西田幾多郎の「無の場所」 日本の古層と深層

第12章 日本の失敗
 北一輝の変貌 石原莞爾の日米最終戦論

第13章 失われた面影を求めて
 詩人の抵抗 司馬遼太郎の言いっぷり

あとがき
文庫のための本人解説

(主な項目のみ)
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