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これは決して「過去」ではない。9つのミステリでたどる平成の軌跡。
JR尼崎駅で通勤電車を待っていたカメラマンの植戸は電車脱線の報せを受ける。その後、ホームで見かけた高校生が事故の取材現場にも現れて……(「加速してゆく」青崎有吾)。私は悪を倒すため、正義のために、彼のブログに殺害予告を書き込み続ける(「他人の不幸は蜜の味」貫井徳郎)。平成に起きた、印象的な事件や出来事をテーマに9人の注目作家が紡ぐ衝撃のミステリ。今を手探りで生きる私たちの心に刺さる、珠玉の競作集!
著訳者プロフィール
●井上 夢人:昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』(新潮社)で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』(講談社)など。
●千澤 のり子:昭和48年東京都生まれ。専修大学卒。平成19年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作を発表後、平成21年に『マーダーゲーム』(講談社)でデビュー。他に『君が見つけた星座』、編著で『人狼作家』(ともに原書房)など。
●遊井かなめ:昭和55年福岡県生まれ。東京外国語大学中退。「レコード・コレクターズ」(ミュージック・マガジン)などの編集を経て、フリーの編集者に。編著書に『サイバーミステリ宣言!』(KADOKAWA)など。
●小森 健太朗:昭和40年大阪府生まれ。東京大学卒。昭和57年に史上最年少の16歳で江戸川乱歩賞の最終候補になり話題を集める。平成6年に『コミケ殺人事件』(出版芸術社)でデビュー。代表作に『大相撲殺人事件』(文春文庫)など。
●白井 智之:平成2年千葉県生まれ。東北大学卒。平成26年に『人間の顔は食べづらい』(KADOKAWA)でデビュー。代表作に『東京結合人間』『おやすみ人面瘡』『そして誰も死ななかった』(いずれもKADOKAWA)、『お前の彼女は二階で茹で死に』(実業之日本社)、『名探偵のはらわた』(新潮社)など。
●乾 くるみ:昭和38年静岡県生まれ。静岡大学卒。平成10年に『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞しデビュー。平成16年に発表した『イニシエーション・ラブ』(原書房)は平成27年に前田敦子主演で映画化され話題になった。
●貫井 徳郎:昭和43年東京都生まれ。早稲田大学卒。平成5年に『慟哭』(東京創元社)でデビュー。平成21年に発表した『乱反射』(朝日新聞出版)は第63回日本推理作家協会賞を、『後悔と真実の色』(幻冬舎)は第23回山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。
●天祢 涼:昭和53年生まれ。平成22年に『キョウカンカク』で第43回メフィスト賞を受賞してデビューした。他に『葬式組曲』(原書房)、『希望が死んだ夜に』『あの子の殺人計画』(ともに文藝春秋)、『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』(光文社)など。
目次
「炎上屋尊徳」井上夢人 ――炎上
「半分オトナ」千澤のり子 ――児童虐待
「bye bye blackbird...」遊井かなめ ――渋谷系
「白黒館の殺人」小森健太朗 ――人種差別
「ラビットボールの切断 こども版」白井智之 ――新宗教
「消費税狂騒曲」乾 くるみ ――消費税増税
「他人の不幸は蜜の味」貫井徳郎 ――ネット冤罪
「From the New World」天祢 涼 ――東日本大震災