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哲学者・千葉雅也×AV監督・二村ヒトシ×現代美術家・柴田英里
エロ、暴力、心の傷、ホラー、ゾーニング、変態、炎上、#MeToo、身体、無意識……「欲望」をテーマにこの世界を読み解けば、未来の絶望と希望が見えてくる――。
「現代人は、かつての、つまり二〇世紀までの人間から、何か深いレベルでの変化を遂げつつあるのではないか、というのが本書の仮説なのです。」―「序」より
著訳者プロフィール
●二村 ヒトシ:1964年生まれ。慶應義塾大学文学部中退。アダルトビデオ監督。女性が主導権をもって男性を愛撫する「痴女」、男優が登場しない「レズ」、女性が登場しない「女装美少年」などのジャンルの演出手法を確立した。著書に『すべてはモテるためである』(文庫ぎんが堂)、『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』(同)、『僕たちは愛されることを教わってきたはずだったのに』(KADOKAWA)、共著に『どうすれば愛しあえるの‐幸せな性愛のヒント』(KKベストセラーズ)、『オトコのカラダはキモチいい』(角川文庫)など。
●柴田 英里:1984年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻領域修士課程修了。現代美術作家(彫刻中心)。文筆家。主な論考に、「いつまで“被害者”でいるつもり?‐性をめぐる欲望と表現の現在」(『早稲田文学増刊 女性号』筑摩書房)、「“やさしさ”によって見棄てられる総ての者に捧げるあいらぶゆー‐大森靖子のフェミニズム」(『ユリイカ』第49巻7号、青土社)など。
目次
序
第1章 傷つきという快楽
第2章 あらゆる人間は変態である
第3章 普通のセックスって何ですか?
第4章 失われた身体を求めて
終 章 魂の強さということ
文庫判増補