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紙の持つ手触りにほっとする。『活版印刷三日月堂』の著者による絆の物語。
紙屋ふじさき記念館の閉館まであと半年と少し。夏休みのサークル遠足で紙の産地・東秩父と小川町を訪れたり、正月の「楮(かず)かしき」に参加したりするうちに、百花(ももか)は作家だった父が民藝運動に関心を持っていたと知る。
人の手が生み出すものの良さと伝え続けることのむずかしさに思いを馳せる百花。
記念館の閉館イベントの準備、川越の墨流し職人とのワークショップや三日月堂との活版冊子作りの企画が進むなか、改めて一成(かずなり)のもとで和紙を広める仕事をしたいと強く心に思う百花だったが、予想外の事態が発生して――?
川越の街と『活版印刷三日月堂』も引き続き登場!
「紙」がつなぐ優しい絆の物語、急展開の第5巻。
著訳者プロフィール
目次
第二話 墨流しと民藝
第三話 春霞の小箱