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なぜか来客の多いこの家で、わたしは家族をみつけて、恋をはじめた。
29歳のフリーデザイナー・小戸森乃々香は、福井の海沿いの町、急勾配の坂の上に建つ祖母宅の管理を頼まれ、思い切って引っ越すことに。この町には、昔住んでいた。「不倫の子」だなんだと、口さがないことを言われまくって、あまりいい思い出はないけれど――。
心機一転、快適な一人暮らしを満喫しようと思っていた矢先、幼馴染の清志郎が、ふたりの子どもを連れて家にやってきた!
しかも祖母からは「一緒に住んでもいい」と許可を得ていると言い出し、なし崩し的に謎の同居生活が始まってしまう……。
嫌な人とはかかわらず、ストレスフリーな生活をしてきた乃々香は、大いに困惑し振り回されるが――!?
「とりあえず。この坂道をわざわざ登ってやってきた相手くらいは、一度迎え入れてみたら?」
人生が変わる。世界が変わる。心がぐぐっとまた、動き出す。
あんまりありふれていない日常が、あなたの心に嵐とときめきを巻き起こす、大人の青春物語。
著訳者プロフィール
目次
2 直撃したのは恋か愛か嵐か
3 勇者の傷跡は勲章なんかじゃない
4 守られるよりも守りたい
5 帰宅は坂道をスキップで