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前作を超える血と汗と、涙――。 最後の夏に挑む、灼熱の青春小説!
15人vs15人の団体戦「七帝柔道」。この旧七帝国大学だけの寝技中心の柔道に憧れ、増田俊也は2浪の末に北海道大学に入学した。しかしかつて無敵を誇った名門・北大柔道部は、旧七帝大同士で競う大会・七帝戦で、2年連続最下位であった。さらに増田の1年、2年の七帝戦でも1勝も出来ず、主力の上級生たちはみな引退してしまう。かつてない絶望的なチーム状況の中、果たして北大、復活なるか。副主将となった増田は主将の竜澤とともに、部内外の仲間たちに支えられながらチームを率いていく――。あの日の少年は青年となり、因縁の戦いに向かう。
「命をかけて最下位を脱出するんだ」
著訳者プロフィール
目次
第2章 札幌には観光に来た
第3章 汗の蒸気と柔道場
第4章 沈む泥舟
第5章 函館の潮風、札幌の豪雪
第6章 怪物新入生がやってきた
第7章 北海道大学柔道部の焦燥
第8章 後藤主将、七帝戦を率いる
第9章 寝技仙人は東の方角にいる
第10章 対東北大学定期戦
第11章 雪が積もりはじめた札幌で
第12章 昭和最後の日
第13章 最後の七帝戦
第14章 東北大学との死闘
第15章 人の世の清き国ぞとあこがれぬ