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城を失った主君と家臣。その驚くべき逆転劇とは? 書き下ろし長篇時代小説
飯山藩の郡方・大竹五郎左衛門は、筆頭家老の田辺斎宮より発せられた元旦の一斉不出仕令に戸惑いを隠せずにいた。主君・本多重元と、藩政の実権を握る田辺との軋轢が限界にまで来ていたのだ。重元は、元旦に直仕置を発布し、重臣を入れ替えるという。だが、大竹らを待ち構えていたのは、恐るべき惨劇だった。田辺たちに押込を宣言され、斬殺される仲間。さらに重元も、幽閉されてしまうが──。注目の気鋭による書き下ろし。著訳者プロフィール
目次
第一章 押込
第二章 脱出
第三章 骨を拾う者
第四章 堂島米相場
第五章 米買上令
第六章 決闘
第七章 訣別