あらすじ
襲い来るエルザたちの猛攻を退け、大兎との戦いでベアトリスとの契約を果たした「聖域」の解放から1年が過ぎた。
王選に臨むエミリア陣営は一致団結、充実した日々を送っていたナツキ・スバルだったが、平穏は使者によって届けられた一枚の書状によって終わりを告げる。
それは王選候補者の一人、アナスタシアがエミリアへ宛てたルグニカの五大都市に数えられる水門都市プリステラへの招待状だった。
招待を受け、プリステラへ向かうスバルたち一行を待っていたのは様々な再会。
一つは意外な、一つは意図せぬ、そして一つは来るべき。水面下で蠢く悪意の胎動と降りかかる未曾有の危機。
少年は再び過酷な運命に立ち向かう。
キャラクター紹介
ナツキ・スバル
無知無能にして無力無謀と四拍子欠けた主人公。突如として異世界に召喚され、訳の分からない状況に翻弄される。物怖じしない性質と持ち前の図々しさで、逆境に弱音を吐きつつも過酷な運命に立ち向かっていく。
エミリア
かつて世界を滅ぼしかけた『嫉妬の魔女』と同じ、銀髪に紫紺の瞳を持つ美しいハーフエルフの少女。 お人好しで面倒見の良い性格だが、当人はなぜかそれを素直に認めようとしない。小さな猫の姿をした精霊のパックをお供に連れている。ルグニカ王国の次代の王を決める王選の候補者の一人。
ベアトリス
ロズワールの屋敷にある禁書庫で司書を務める少女の姿をした精霊。愛らしい容姿と豪華なドレスで、まるで妖精のような印象を見るものに与える。傍若無人な振る舞いとは裏腹に、素直になれない寂しがり屋。パックのことを『にーちゃ』と呼び慕っている。
オットー・スーウェン
どんな生き物とも会話ができる『言霊の加護』と機転の利く頭に恵まれ、運に見放された青年。旅の行商人であり、商人としての才覚はあるものの、致命的に不運。リーファウス街道の移動中、ふと耳にした儲け話に飛び付いたときから、彼の受難は始まりを告げた。
ガーフィール・ティンゼル
凶悪な目つきに鋭い牙、その外見の印象を裏切らない短気で野蛮な性格の青年。 特徴的な喋り方と、多用する謎の慣用句で、ちょくちょくスバルを翻弄する。
リリアナ・マスカレード
吟遊詩人で、プリステラの『歌姫』。リュリーレという楽器と共に奏でるその歌声は聴く者の心を惹きつけてはなさない。華麗に歌い上げる姿とは対照的にいつもテンションが高く、常軌を逸した言動が目立つ少々変わった女の子。有名人マニアでとてもミーハー。 新たな英雄譚を歌いたいと望んでおり、三大魔獣や魔女教大罪司教撃破の話を聞かせろと半ば強引にスバルに協力する。