こんにちは、高澤けーすけです。この度、書籍『デジタルライフ・モノワーカー モノ選びで劇的に豊かになる仕事術』の発売を記念して、オリジナルのアロマセットの販売が決定いたしました！書籍の中で「お気に入りのモノが仕事のパフォーマンスをあげてくれる」ということをお話しておりますが、今回は皆さんにとって“お気に入りのモノ”になるような商品をつくりたいと思いました。そのアイテムに選んだのがこの「アロマ」です。
僕が香りに興味を持ち始めたのにはいろいろな理由があります。2020年には妻と一緒に１ヶ月間ホテル暮らしをしてVlogをアップし続けるという企画をしたのですが、そのとき、ホテルの入り口で香りが変わることにハッとしました。
先日札幌に行ったときも、デザイナーが手がけたというホテルに宿泊したのですが、そこはリーズナブルなホテルにもかかわらず、入り口の香りをちゃんと設計していたのです。
その香りによってとても印象が良くなって、「香りがいいだけでその場の雰囲気もよく見えるし、一気に印象もよくなるな」と肌で感じました。
そういったところから、香りを意識し、触れる機会が少しずつ多くなっていきました。
みなさんにとっても、このアロマが“人生が少しだけ豊かになるアイテム”になれば嬉しいです。

よく言われることですが、人間は１日に集中できる時間が決まっています。
では、いつの時間帯が一番集中できるかというと、やはり朝起きたときや昼寝をしたあと、一区切りついてカフェに行ったとき、といった区切りのあとの時間ですよね。
要はずっと仕事をしているよりも、１回区切りがついてしっかりリセットできたときに、集中力が上がっていく。
いまは在宅ワークなども多くなってきているので、自宅など自分が置かれた環境を最強の席にしなければならなくなりました。
パソコンやモニターなどのデスク周りもそうですが、自宅で仕事をするとなると、やはり切り替えができるかどうかがとても大事だと思います。
毎回カフェに行けたらいいのですが、常に出かけられるわけでもない。
同じ場所にいながらにして、どうやったらリセットできるかを考えたとき、「香り」だと思い至りました。
香りが変わると、気持ちもふわっと変わる。
香りって、すごくインパクトがあるんですよね。
みなさんも、どこかに行ったときの香りは、気持ちや記憶にパッと一瞬で入ると思います。
ですから、香りを上手に使うことによって、心機一転して新しい気持ちで仕事に臨めるのではないかなと思っています。

今回はアロマオイルのセットをプロデュースしたわけですが、好きな香りは人それぞれです。
ですから、今回の「Resetting Aroma」の香りが万人に受けるとは思っていません。
僕にとっては一番集中できる香りですし、ベストの香りだと思いますが、僕がこのアロマをプロデュースしたコンセプト上で感じて欲しいのは、香りによって気持ちを切り替えられること、新しい使い方ができるということです。
僕の思いとしては、「Resetting Aroma」は、みなさんにとって日常において香りを使ったリセット法を習慣化させるためのものになればいいなと考えています。「この香りをかいだらスイッチが入る！」というようなイメージです。
アロマというと、一般的な使い方としては、気分をちょっと上げたいときにパッと使うなど、１回ごとの単発の力で終わってしまうことが多いと思います。
でも、そういった使い方とは似て非なるものを提案したい気持ちがありました。
ですから、今回の「Resetting Aroma」はふたつの香りを製作しました。
アロマって、普通、２個は買わないですよね。
好きな香りをひとつ買って一カ所に置いておくといった感じだと思うのですが、そうではなく、「切り替える」という意味でアロマが使えるということ。
そういった使い方がみなさんのなかに浸透していけば、仕事の効率もアップさせることができると思います。
AMとPMそれぞれ単品でお使いいただいてもよいのですが、おすすめはやはりセットです。AMとPMの両方で、この商品のコンセプトを感じていただければと思います。

「Resetting Aroma」のコンセプトとしては、２種類のアロマを使うことによる「気持ちの切り替え」があります。
とはいえ、ふたつの香りをまったく違うものにするのは、ちょっと違うなと思ったのです。
たとえばAMとPMの切り替えは、僕のなかでは正午を区切りとして午前と午後なのですが、この区切り時間さえ、人それぞれ違っていいと思っています。
なぜならば、起きるのが昼12時という方もいらっしゃいますよね。
その方の場合は、たとえば６時間仕事をして18時を切り替え時間とし、それ以前をAM、それ以後をPMとして使ってもいい。
AMとPMをどちらの時間帯に使っていただいてもかまいませんし、どういう分け方でお使いいただいてもいいのですが、どちらにしても、香りにある程度共通点がないと、切り替えた瞬間に喧嘩してしまう気がしたのです。それを避けたいなという思いから、「Resetting Aroma」はAMとPM、どちらもフランキンセンスの香りを軸に調香しました。
ベースの香りが同じなので、しっかり切り替えができつつも、スムーズに移行できるのではないかと思っています。

そのうえで、AMは基本的に午前に使用する前提で考えたので、スッキリ感を重視しました。
朝や寝起きは、ちょっと脳が起きない感じがありますよね。
でも、いざ目覚めたら、最高のパフォーマンスをするのがこの時間帯。 そんな午前中にほしくなる、パッと脳を起こすイメージのもの、１発刺激をくれるものをと考えて、ペパーミントを配合しました。
ミント系のスッキリとした香りなのですが、そこに、ストレスや緊張感から解放されるような柑橘系のグレープフルーツの香りをプラスしています。
AMは脳が目覚めることによって集中できるようにというイメージで調香しましたが、PMはどちらかというとリラックスをテーマに考えました。
フランキンセンスの軸は変わらず、そこにライチを思わせるような甘めの香りを加えた、オリジナルの調香です。
僕は、朝はバタバタと事務作業や「やらなければいけないこと」をやって、午後からは発想力を使う仕事をするようにしています。そのため、午後は新しい企画を練ったりすることが多いのですが、そういう仕事はリラックスしてすると、発想がより明確になります。
ふんわりした甘さが感じられ、気持ちが穏やかになるのがPMの香りです。
どちらもユニセックスな香りなので、男女問わずお使いいただけると思います。

「Resetting Aroma」の基本的な使い方は、アロマボールが入った瓶にアロマを垂らしておき、気分を切り替えたいときに蓋を開けるというイメージです。
次の香りに切り替えるときには、使っていた瓶の蓋を閉めて、もうひとつの瓶の蓋を開ける、という感じですね。
寝るときには蓋を閉めていただいてもいいですし、逆に寝るときに開けて置いておくのもいいと思います。
AMとPMに分けたのも、あくまで僕の使い方の一例として紹介しているので、切り替えのタイミングも、お使いになる方によって自由に変えていただいていいのです。
ただ、「香りによるリセット」というコンセプトを実感していただきたいので、たとえば「PMの香りは眠りやすい」という方には睡眠時に使っていただき、仕事のときにはAMを使っていただくという使用法もあります。
または、もうひとつご自分の好きな香りを足していただいて、AMとPMプラス「寝るときの香り」といった使い方をしていただいてもいいのかなと思っています。

アロマオイルの瓶はあまり大きくないので、持ち運んでお使いいただくことも可能です。
とはいえ、カフェなどたくさんの人がいるところで使うわけにもいかないですよね。
ですから、持ち運ぶとしたら、それこそホテルなど旅先にお持ちいただけたらと思っています。
また、簡易的な用途として僕が最近けっこうはまっているのは、ハンカチにアロマオイルを染み込ませておくという方法。
オイルを垂らしたハンカチをポケットに入れておくと、ポケットのなかに入れたものもいい匂いになるんですよね。
そうすると、出し入れするたびにふんわりと匂いを感じてテンションが上がるので、かなりおすすめです。
また、スプレーボトルにアロマオイルを数滴垂らした水を入れておけば、シュッとスプレーするだけで瞬間的に匂いを感じることができると思います。

この「Resetting Aroma」はパッケージにもとてもこだわりました。
端的に言うと「おしゃれかどうか」。
部屋に馴染む感覚や、目に入ったときに心地いいかどうかが重要だなと思っていたからです。
とくに「Resetting Aroma」は仕事中にお使いいただきたいものなので、ぜひ机の傍に置いてほしいと思っています。
仕事中にパッと目に入ったものが、「これ買ってよかったな」「これがあってよかったな」というものであれば、効率も上がりますし、ちょっとテンションも上がります。
とはいえ、必ずしも机の近くに置いていただく必要もないですし、お部屋にふわっと広がるのであれば、どこに置いていただいてもかまいません。
ただ、目につく場所に置いておきたくなるものと考えたとき、見た目はおしゃれでありながら、どこにでも馴染むデザインというのをすごく意識して作りました。

僕は書籍のなかで、「生活のアップデートはモノをアップデートすることとイコール」であり、「僕の中での大きなアップデートは”体験”のアップデート」であると書いています。
書籍のなかでは、わりとふわっと語ってしまっているのですが、１日のルーティンをいい意味で崩してくれるものは大事だなと思っているのです。
その「崩してくれるもの」というのは、あくまでも、あってもなくてもあまり変わりないもの。
たとえば書きやすいペンに変えたところで、体験がとても変わるかというと、そういうわけではないですよね。
でも、ペンが書きやすくなったことで、朝にやる事務仕事の効率が少し上がって、生活のスピードが少しだけ早まる。
そういうふうにルーティンを崩してくれるものはけっこう大切で、テンションが上がるものだと考えています。
そして香りというものは、体験と結びつきやすいものです。
いい意味でルーティンを崩してくれるものが香りだと思うので、ぜひみなさんにも、１日のルーティンを変えるためにお使いいただけたらと思います。