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芥川龍之介の「羅生門」「河童」ほか6編 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編

編者: 角川書店
発売日
2006年10月25日
在庫なし
817
在庫がありません
ISBNコード
9784043574155
レーベル
角川ソフィア文庫
商品形態
文庫
サイズ
文庫判
商品寸法(横/縦/束幅)
105 × 149 × 14.0 mm
総ページ数
370ページ
その生涯と8編の作品をとおし、これ一冊で芥川龍之介がわかる本。
35年間という短い生涯ではあったが、芥川龍之介が日本近代文学史にのこした業績はかぎりなく大きい。大正時代を代表する芥川の文学は、成熟と破綻のあいだで苦悩した時代の象徴であり、芥川の自死とともに昭和という激動の時代がはじまった。各時期を代表する8編の作品をとりあげ、作品の書かれた背景、作品を読むヒント、コラム、エピソードを豊富に織り込んで読解の助けとした。

目次

はじめに ──「芥川龍之介小伝」をかねて

大正三年~六年
羅生門
 「羅生門」の背景と読むためのヒント
 エピソード1 交野の平六
 エピソード2 「黒洞々たる夜」
 コラム1 羅生門(羅城門)と京の盛衰


 「鼻」の背景と読むためのヒント
 コラム2 第四次『新思潮』の創刊と文壇デビュー
 コラム3 漱石の手紙
 この時期の主な作品
  芋粥、偸盗、或日の大石内蔵之助、戯作三昧
 コラム4 「手巾」と手厳しい批判

大正七年~十年
地獄変
 「地獄変」の背景と読むためのヒント
 コラム5 海軍機関学校

舞踏会
 「舞踏会」の背景と読むためのヒント
 エピソード3 鹿鳴館と設計者・コンドル
 コラム6 芥川と漱石の中国・満州紀行
 コラム7 『支那游記』と中国共産党の結成
 この時期の主な作品
  蜘蛛の糸、枯野抄、蜜柑、秋、南京の基督、杜子春
 コラム8 「田端文士村」と芥川の家

大正十一年~十三年
藪の中
 「藪の中」の背景と読むためのヒント
 コラム9 小説「羅生門」と映画「羅生門」

将軍(抄)
 「将軍」の背景と読むためのヒント
 コラム10 乃木希典という人物
 コラム11 「こころ」と「将軍」──明治の精神と大正の精神

トロッコ
 「トロッコ」の背景と読むためのヒント
 コラム12 関東大震災
 この時期の主な作品
  お富の貞操、侏儒の言葉、一塊の土

大正十四年~昭和二年
河童(抄)
 「河童」の背景と読むためのヒント
 コラム13 同時代作家・志賀直哉と谷崎潤一郎
 この時期の主な作品
  大導寺信輔の半生──或精神的風景画、湖南の扇、玄鶴山房
  蜃気楼──或は「続海のほとり」、歯車、西方の人、続西方の人

「或阿呆の一生」 ──芥川龍之介の死
 芥川龍之介略年譜
 コラム14 築地明石町外国人居留地と生家跡
 コラム15 山梨県立文学館と芥川関係資料
 コラム16 上総一宮・芥川荘

あとがき
参考文献