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知っておきたい日本人のアイデンティティ

著者: 瓜生 中
発売日
2010年02月25日
在庫なし
524
在庫がありません
ISBNコード
9784044064150
レーベル
角川ソフィア文庫
商品形態
文庫
サイズ
文庫判
商品寸法(横/縦/束幅)
105 × 150 × 7.5 mm
総ページ数
192ページ
日本人のルーツは? 古き良き日本人とは? 日本人の宗教意識とは?
日本人の祖先は、大陸や南方からの人々と交流し、混血を重ねやがて独自の特徴をもった民族ができあがった。外来の文物・文化を自らの文化として昇華させた日本人は、温暖な気候と肥沃な国土の中で平和に過ごしてきた。この「日本人」はどのようなメンタリティをもち、何にアイデンティティを感じる民族なのであろうか。地理的状況、国家観、宗教観などから古きよき日本人像を探り、日本人のアイデンティティを照らし出す一冊。

目次

はじめに

第一章 日本人の生い立ち

 日本民族のルーツ
 汐溜まりの文化に生きた日本人
 豊かな国土に生きた日本人
 平和を好む日本人
 民族の神話を持たない日本人
 日本は大後発国だった!
 舶来品への憧憬
 外国人を歓迎する民族性
 日本人は単一民族か?
 民族意識・国家意識が希薄な日本人
 創られた民族意識と国家意識
 木の文化と日本人
 主役になったことのない日本の国民

第二章 古き良き日本人

 ムラ社会(共同体)と日本人
 ムラは年功序列型社会だった!
 分をわきまえる
 結婚もあなた任せのムラ社会
 矛盾を乗り越える知恵
 米粒をなぜシャリというのか?
 輸送船団方式のムラ社会
 鎮守の杜は日本人の心のふるさと
 仏壇と日本人
 賞味期限無用の時代
 みんな一月一日が誕生日
 「祭り」に寄せる限りない憧憬
 礼儀正しい民族
 お盆は日本固有の行事だった!?
 神饌──日本人の食の原点

第三章 日本的信仰──日本人特有の宗教心

 仏教に帰依した神々──神仏習合の発端
 日本の神はもともとインドの仏・菩薩だった!?
 神仏習合と多神教
 日本独自の信仰──権現と明神
 日本独自の信仰──八幡大菩薩
 仏教の伝来と日本人の宗教意識
 日本独自の信仰──分霊
 歌舞伎座などの「座」にも日本古来の信仰が見られる
 講と信仰
 日本独自の信仰──代参
 祖先崇拝と日本人

第四章 日本人の宗教意識の変遷

 宗教に寛容な日本人
 自然崇拝――神道の基本
 歪められた宗教心(1)──檀家制度の功罪
 歪められた宗教心(2)──国家神道
 歪められた宗教心(3)──統一された神道
 歪められた宗教心(4)──神仏分離と廃仏毀釈
 歪められた宗教心(5)──戦後の宗教の崩壊

第五章 アイデンティティを感じるとき

 日本人の心の故郷──縁日
 秘仏──見えざるものに対する宗教
 日本人と無常観
 気配に敏感な日本人
 障子越しの光
 武士道では割り切れない日本人
 敬語は日本人の文化遺産
 日本独自の長幼の序と敬老の精神
 員数合わせの哲学
 形の哲学
 カレーうどんの文化