KADOKAWA Group

カドスト

シェアする:
X Facebook

保元・平治の乱 平清盛 勝利への道

カバーデザイン: 芦澤 泰偉
発売日
2012年07月25日
在庫わずか
お届け予定日
翌日以降出荷
817
ISBNコード
9784044092030
レーベル
角川ソフィア文庫
商品形態
文庫
サイズ
文庫判
商品寸法(横/縦/束幅)
105 × 149 × 10.5 mm
総ページ数
272ページ
野心に燃える貴族や武士が鎬を削り、覇者・清盛を生んだ兵乱の真実に迫る!
貴族社会が崩壊を迎える平安末期、京を舞台に勃発した保元・平治の乱。武士中心に語られてきた通説は、錯綜する兵乱の真実を本当に捉えているのか。河内源氏と伊勢平氏を巻き込み、王家と摂関家が骨肉の争いを繰り広げた保元の乱。政治の実権を握った信西を、院近臣藤原信頼らが源義朝の武力で倒すも、平清盛に敗北、河内源氏の壊滅と清盛の勝利を招いた平治の乱――。野心に燃える貴族と武士たちが鎬を削った、闘いの真実に迫る!

目次

  はじめに
  関係系図
  保元・平治の乱関係地図

第一章 分裂する政界 鳥羽院政期の政情
   一 王家の内紛
    生きていた「賢君」
    崇徳の悲劇
    院近臣の台頭
    分裂する政界
   二 摂関家分裂
    関白義絶
    忠実と忠通
    公家・武家・寺社
    悪左府頼長
   三 武者の世、前夜
    為義と義朝
    義朝と東国
    義朝の躍進
    伊勢平氏の動向

第二章 帝王と上皇 保元の乱の勃発
   一 政界の激変
    矛盾の露呈
    まさかの即位
    忠実・頼長の失脚
    為義一族の抑圧
   二 治天の君の死去
    御万歳の沙汰
    鳥羽院の臨終
    平清盛の動向
    頼長に対する挑発
   三 兵乱の勃発
    崇徳と頼長の合流
    摂関家恐るべし
    後白河陣営の武士
    夜襲の決断

第三章 激闘の果て 保元の乱の結果
   一 戦闘の展開
    夜襲の開始
    東三条殿行幸
    白河殿の死闘
    敗者たちの逃亡
   二 敗者の運命
    上皇の配流
    頼長の惨死
    忠実の幽閉
    死刑の復活
   三 勝者たちの明暗
    恩賞の授与
    執政信西
    王家の葛藤
    苦渋の勝者忠通

第四章 新たな闘い 平治の乱の前提
   一 政界の勢力地図
    信西と信頼
    源平の格差
    あさましき御寵
    信頼と義朝
   二 打倒信西
    信西との意趣
    反信西派・二条天皇側近
    反信西派・御白河側近
    政変の背景
   三 信頼の勝利
    三条殿夜襲
    信西の最期
    挙兵の背景
    信頼の政務

第五章 闘いの終息 平治の乱の結末
   一 天皇・上皇の脱出
    清盛の帰京
    公教と二条側近
    御白河院の脱出
    六波羅行幸
   二 後白河側近の全滅
    義朝の蜂起
    義朝の敗北
    公卿の斬首
    義朝一族の壊滅
   三 最後の勝者
    経宗と惟方
    乱の終結
    それぞれのその後
    清盛の勝利

むすび──武者の世の到来
    保元・平治の乱を振り返る
    武士政権への道

  あとがき
  文庫版あとがき
  参考文献