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ドラマファンから高い評価を受けた『おかえりモネ』の最終盤、ある意味、百音の恋人の菅波先生よりも目立っていたのが永瀬廉が演じた“りょーちん”こと及川亮。付き合い始めたみーちゃんへ放った「ごめん、どうしても待たせる」。唯一自分の弱さを見せられる百音にすがるように身を寄せた際の囁き「わかってんでしょ?」。気象予報士として気仙沼にUターンし地元に貢献したいと言う百音を最初は認めず突き放すように言う「きれいごとにしか聞こえないわ」。 そして最終回、百音が東日本大震災当日、気仙沼で地元のみんなと苦難を共有できなかった負い目からずっと封印していたサックスケースを開き、仲間たちと「アメリカンパトロール」を演奏していた日々の記憶を取り戻すシーンで、百音にかける優しい一言「おかえり、モネ」。と“りょーちん語録”は挙げていけばきりがない。今回のインタビューで本人も語っているように予想以上に出番が増えたそうだが、それはきっと製作陣が永瀬廉の俳優としての稀有な表現力に回を重ねるごとに気づき“最後にタイトル回収するのはりょーちん!で”と信頼してキラーパスを出してくれたからだろう。 さて、ではその永瀬廉のオンリーワンの“俳優力”は何か?弊誌はそれを、これまでアニメの世界で「二次元だから表現できる」と思われていた繊細な叙情を、違和感なく三次元に落とし込める天賦の才だと考える。それを完全に立証するのが『真夜中乙女戦争』で永瀬廉が演じる主人公の“私”だ。(以降は12/2売りFREECELLに掲載)
以下永瀬廉インタビューより
― 『真夜中乙女戦争』の”私”とりょーちんは実は似ている部分があると思うんですが、永瀬さんはどう思われますか?
「一見違うんですけど、りょーちんと “私”は確かに似てますね。りょーちんは自分では大丈夫だよって言いながら、大丈夫じゃなくて爆発してしまうことがありましたし(笑)。 “私”もあまり感情は表に出さないんですけど、その分内側にどんどん溜まっていくものがあるので」
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