- ISBNコード
- 9784047035218
- レーベル
- 角川選書
- 商品形態
- 一般書
- サイズ
- 四六判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 127 × 190 × 14.0 mm
- 総ページ数
- 216ページ
平安時代、「暁」は真夜中だった?!
〈目次〉
はじめに──『枕草子』二九三段を例にとって
第一章 平安時代、日付はいつ変わったのか
現代とは異なる一日の始まり/花山天皇、悲しみの出家/日本史の謎の一つ/『枕草子』二七四段の不思議/現代の日付変更時点へ
第二章 『暁』──男女の思いが交錯した時間
「暁」という語が持つ重要さ/『万葉集」のアカトキ/アカトキからアカツキへ/暁と日付変更時点/暁方が示す時間/『枕草子』六〇段がすっきりと/つとめては何時なのか/つとめてと暁/公家の日記にある「早旦」/明け方への意味の変化
第三章 「有明」──平安人の美意識が重なる言葉
辞書における意味のばらつき/『源氏物語』の暁は明け方ではない!?/『更級日記』における有明/有明はなぜ夜明けの後なのか/「夜の明く」は夜明けなのか/有明を含む和歌の新解釈/女が男を待つ時間/ホトトギスはいつ鳴いた?/月のイメージを詠む有明/宗教上の有明
第四章 動詞「明く」が持つ重要な意味
私が考える時間表現でのもっとも重要な単語/「明く」の意味をひもとく/『源氏物語』での「明く」/螺旋階段を上るように/『更級日記』での「明く」/寅の刻との関係/和歌に詠まれる「明けぬなり」/『撰集抄』の和歌/「明かす」と「明く」
第五章 「夜もすがら・夜一夜」──平安人の「一晩中」とは
言葉は生まれて消える/同意の語が存在するということ/夜もすがら恋いて明かす/夜一夜と明かす/日本語学という学問の中で/夜もすがらは何時までか/夜もすがらと明かすと暁/現代の一晩中との違い
第六章 「今宵」──今晩も昨晩も
本居宣長の詩的/今宵の研究史/アシタは翌日ではない?/今宵の終了時点/コヨヒの表記は「今宵」?/今宵とアスの関係
第七章 「夜をこめて」──いつ「鳥の空音」をはかっか?
夜をこめては深夜の意味だが……/行成の無闇に早い退出/夜をこめてが意識した時間/夜をこめての二つの用法/夜をこめてはいつ始まる?/用法を判別する/「午前三時まで」を表す夜をこめて/「午前三時になって」を表す夜をこめて/夜をこめて立つ霧/現代語で表すには
第八章 「さ夜更けて」──午前三時に向かう動き
さ夜更けてと暁/さ夜更けてと世中/具体的な時間を探る/そして見えてくるもの
あとがき
はじめに──『枕草子』二九三段を例にとって
第一章 平安時代、日付はいつ変わったのか
現代とは異なる一日の始まり/花山天皇、悲しみの出家/日本史の謎の一つ/『枕草子』二七四段の不思議/現代の日付変更時点へ
第二章 『暁』──男女の思いが交錯した時間
「暁」という語が持つ重要さ/『万葉集」のアカトキ/アカトキからアカツキへ/暁と日付変更時点/暁方が示す時間/『枕草子』六〇段がすっきりと/つとめては何時なのか/つとめてと暁/公家の日記にある「早旦」/明け方への意味の変化
第三章 「有明」──平安人の美意識が重なる言葉
辞書における意味のばらつき/『源氏物語』の暁は明け方ではない!?/『更級日記』における有明/有明はなぜ夜明けの後なのか/「夜の明く」は夜明けなのか/有明を含む和歌の新解釈/女が男を待つ時間/ホトトギスはいつ鳴いた?/月のイメージを詠む有明/宗教上の有明
第四章 動詞「明く」が持つ重要な意味
私が考える時間表現でのもっとも重要な単語/「明く」の意味をひもとく/『源氏物語』での「明く」/螺旋階段を上るように/『更級日記』での「明く」/寅の刻との関係/和歌に詠まれる「明けぬなり」/『撰集抄』の和歌/「明かす」と「明く」
第五章 「夜もすがら・夜一夜」──平安人の「一晩中」とは
言葉は生まれて消える/同意の語が存在するということ/夜もすがら恋いて明かす/夜一夜と明かす/日本語学という学問の中で/夜もすがらは何時までか/夜もすがらと明かすと暁/現代の一晩中との違い
第六章 「今宵」──今晩も昨晩も
本居宣長の詩的/今宵の研究史/アシタは翌日ではない?/今宵の終了時点/コヨヒの表記は「今宵」?/今宵とアスの関係
第七章 「夜をこめて」──いつ「鳥の空音」をはかっか?
夜をこめては深夜の意味だが……/行成の無闇に早い退出/夜をこめてが意識した時間/夜をこめての二つの用法/夜をこめてはいつ始まる?/用法を判別する/「午前三時まで」を表す夜をこめて/「午前三時になって」を表す夜をこめて/夜をこめて立つ霧/現代語で表すには
第八章 「さ夜更けて」──午前三時に向かう動き
さ夜更けてと暁/さ夜更けてと世中/具体的な時間を探る/そして見えてくるもの
あとがき