- ISBNコード
- 9784041107256
- 商品形態
- 一般書
- サイズ
- 四六判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 132 × 188 × 23.5 mm
- 総ページ数
- 344ページ
六本木のクラブで青年実業家が撲殺された。著者渾身の社会派ミステリー
六本木のクラブのVIPルームで実業家が殺された。撲殺された死体は、鋭利な刃物で鼻がすっぱりと削がれていた。所轄の刑事と本庁捜査一課強行犯五係の神代刑事は、白鳥奈津子監察医の協力を仰ぎ捜査を開始する。その頃、東京地検特捜部に28歳の若さで配属された秋月さやかは、”無理筋”の仕事に戸惑っていた。有力代議士の献金疑惑事件を確かな証拠となる金の動きがつかめず、容疑者の供述の食い違いもあり、立件が難しくなってきていたのだ。にも拘わらず、捜査を急ぐ特捜部。秋月は孤立していくことに。一方、殺人事件は、連続殺人事件に発展していた。そして被害者は在日三世だったことから、レイシストの犯行も疑われ……。そんなとき、献金疑惑事件の関係者が襲われたことで事態が一変。結びつく二つの事件。政界、実業界の汚職と暴力、そこには日本社会の腐敗した組織構造があった。それらが混然一体となり、秋月を襲う。人道とは、正義とは……。女性検事が社会の闇と対峙する社会派ミステリー。