文学とは何か

文学とは何か

792円(税込)
発売日2014年07月25日
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  • ISBN コード : 9784044094683
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 208ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 8.5 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

主著『日本文学史序説』の萌芽となる、西欧的視野に立つ日本文化論。

「もしわれわれが自己の内部へ深く降りてゆくことによって、人間的なものを探りあてれば、普遍的な文学をつくることができるはずです」――文学とは何かという問いに、若き著者が果敢に挑んだ日本文化論。該博な知識を駆使し、古代と現代を縦横に行き来する思考法によって、詩と散文のちがい、小説家の意識、日本と西欧における美の本質にまで思索を広げる。後年の大著『日本文学史序説』へ続く初期著作。解説・池澤夏樹

著訳者プロフィール

●加藤 周一:1919年、東京生まれ。評論家・作家。東京帝国大学医学部卒。51年に留学生として渡仏し、医学研究のかたわら西欧各国の文化を摂取、日本文化の特徴を考えるきかっけとなる。帰国後、文明批評・文学・思想・社会ほか多彩な分野で文筆活動を展開。国内外の大学で教鞭をとる。2004年には、平和憲法擁護の「九条の会」の呼び掛け人となる。2008年没。

目次

新版の序

文学とは何であるか
一 客観的な方法
文学と非文学
文芸学の根拠
時代と史家による評価のちがい
二 作家の体験
文学とは作家の体験を語るもの
科学的体験
文学的体験
体験の文学的価値
文学と人生
三 言葉による表現
文学的表現の素材
言葉の意味と響き
詩と散文のちがい
言葉の意味と散文の世界
四 文学の前提
特殊と普遍
世界と人間
美とは何か、人間とは何か

何が美しいかということ
一 美の感じ方のちがい
人と時と場所によるちがい
美の発見者
不易な美
美学と美術史
二 日本的な美しさ
東京と京都
日本の庭
自然の調和
幾何学的構造
時間的な要素
季節の変化
西洋の庭
閉ざされた世界
庭と建物
象徴主義
視線の方向
三 現代風俗
ブギウギについて
自由な精神
何が美しいかということ

何が人間的であるかということ
一 人間的ということ
引揚者について
人情と人間的
人情と友愛
二 文化と文明
文化とは何か
文明とは何か
三 人間の自由
医者と看護婦
「人間として未完成な人たち」
人間の自由について

詩について
一 純粋詩について
辞書にはどう規定しているか
詩と散文とのちがい
純粋詩
象徴主義
詩をめぐるドガとマラルメの問答
二 日本の純粋詩
短詩型文学
藤原定家の自覚
新古今以後
言葉の秩序の獲得
物語の世界
人生の表現
三 中世の詩精神
言葉の抵抗
詩人の態度
時代を越えるもの

散文について
一 西洋文学の文体
散文とは何か
個性と文体
北欧的散文
ラテン的散文の二要素
フロベールの文体
二 日本の散文
明治以前の文体
日本語の構造
西洋の影響
近代作家の文体

小説家の意識について
一 日本文学の限界について
近代社会と文学
人間の孤独
フロベールとリルケ
二 広場の意識と孤独の意識
ロマン派の孤独
近代的自我の解放
日本の場合
日本家屋と家族生活
三 文学における社会的意識
社会的意識
市民社会の危機
小説の技術
四 歴史的後進性と文学
文化伝統と後進性
日本近代文学の社会逃避
漱石と鑑三
近代文学の可能性

文学とは何であったか
一 いかに文学史はあるべきか
文学史の方法
日本文学史の特殊性
近代文学史のありかた
近代文学の基盤
二 西洋の近代文学
ギリシア古典劇──神と英雄
フランス古典劇──人間と人間
近代文学の展開
文学の散文化
文学の告白化
スタンダールとバルザック
市民の文学
近代思想の批判者
三 日本の近代文学
日本近代文学の不幸
私小説の成立
鴎外の限界
漱石と西洋

文学の概念についての仮説

解説   池澤夏樹
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