- ISBNコード
- 9784044094607
- レーベル
- 角川ソフィア文庫
- 商品形態
- 文庫
- サイズ
- 文庫判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 105 × 149 × 10 mm
- 総ページ数
- 256ページ
仏と神をつなぐ新たな国家神とは? いまだ謎多き八幡神の実像に迫る。
東大寺の盧舎那大仏建立を契機に、九州宇佐の地から八幡神が入京した。名も知れぬ辺境の神は、なぜ突如歴史の舞台に登場し、日本の神と仏をつなぐ国家神となったのか。道鏡事件、承平・天慶の乱、鎮護国家や摂関政治体制の確立――「託宣」という神の声を発しながら、各時代の政治と宗教に深く関わり、変容し続けてきた足どりを辿る。神仏習合の形成に着目し、謎多き「時を生きる国家神」の実像を解き明かす、新八幡神論!
目次
プロローグ
第一章 鎮護国家の神の出現
一 八幡神の登場
二 神と仏の遭遇
三 鎮護国家の神への道
第二章 仏に帰依した神
一 菩薩皇帝聖武と八幡神
二 大菩薩への道
第三章 神仏習合と御霊
一 薦枕の成立と託宣の凋落
二 応神霊=八幡大菩薩の成立と展開
第四章 八幡宇佐宮と八幡石清水宮の統合
一 宇佐宮弥勒寺と王城鎮護石清水八幡宮
二 宗教権門としての八幡宮寺の成立
三 権門八幡宮寺の展開
エピローグ
主要参考文献・史料一覧
あとがき
文庫版あとがき