- ISBNコード
- 9784047035744
- レーベル
- 角川選書
- 商品形態
- 一般書
- サイズ
- 四六判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 127 × 190 × 12.0 mm
- 総ページ数
- 208ページ
「日本の玄関」を守り続けた江戸幕府の最重要ポスト。その葛藤とは――。
長崎は、日本史上、常に日本の玄関であった。古代の対馬を経由した中国・朝鮮との関係、中世の遣明船や朝鮮への使節・倭寇、近世のオランダや唐人との関係や対馬での朝鮮の関係――。江戸屈指の名老中・松平定信が「長崎は日本の病の一つ」と言うほど、治めるのが難しかった長崎。長崎奉行所、町人、西国諸藩の蔵屋敷、異国人の活動する出島・唐人屋敷、という様々な集団の、複雑なバランスの上に成り立っていた。各集団の思惑やパワーバランスに注目しつつ、海防やキリシタン禁制など、長崎の文化的・政治的な葛藤と軋轢を、「長崎奉行」を軸に明らかにする。
目次
プロローグ
松平定信の長崎
長崎奉行とは
第一章 将軍の買物掛から長崎支配へ――十七世紀
長崎奉行の濫觴
将軍の買物掛
水野守信から竹中重義へ
上使と「鎖国令」
島原の乱が生んだ常駐する奉行
都市を支配する長崎奉行
キリシタンにおびえる長崎奉行
十七世紀半ばから同世紀末までの在職期間
十七世紀の内憂外患と馬場利重・山崎正信
馬場利重と熊本藩
天野屋と馬場利重
大目付井上政重と長崎奉行
正保二年二月老中奉書と正保四年のポルトガル船来航
家光の死去と長崎奉行
老中へ何を確認するのか
長崎奉行の政策課題
キリスト教禁制と宗門改
長崎の都市計画
貿易制度の改変
不正な貿易対策
異国船間の紛争
名奉行の登場
第二章 都市支配をめぐって――十八世紀前半
十八世紀の長崎奉行
長崎奉行の苦悩
幻の宝永新例
シドッチ入国と長崎奉行
正徳新例へ
正徳新例と沿岸警備
貿易額削減と勘定奉行兼帯
勘定奉行の兼任
松浦の強硬な手法
「公益」の石谷
第三章 幕府と都市長崎のはざまで――十八世紀後半
長崎をめぐる二つの路線
長崎奉行の役得
「程能」長崎支配とは
不正な貿易の容認
長崎に厳しい奉行の末路
戸田氏孟の長崎支配
戸田氏孟への評価
水野忠通の長崎支配
水野の失敗
長崎で評判の良い長崎奉行
第四章 長崎奉行を困らせる人々――十九世紀
十九世紀の長崎奉行
長崎奉行と下僚
江戸城の長崎奉行
長崎奉行遠山景晋
遠山の江戸城勤務
勘定奉行と長崎奉行
来航しないオランダ船
招かざる異国船
暴れる唐人たち
困窮する長崎
海防都市長崎へ
エピローグ
松平定信の長崎
長崎奉行とは
第一章 将軍の買物掛から長崎支配へ――十七世紀
長崎奉行の濫觴
将軍の買物掛
水野守信から竹中重義へ
上使と「鎖国令」
島原の乱が生んだ常駐する奉行
都市を支配する長崎奉行
キリシタンにおびえる長崎奉行
十七世紀半ばから同世紀末までの在職期間
十七世紀の内憂外患と馬場利重・山崎正信
馬場利重と熊本藩
天野屋と馬場利重
大目付井上政重と長崎奉行
正保二年二月老中奉書と正保四年のポルトガル船来航
家光の死去と長崎奉行
老中へ何を確認するのか
長崎奉行の政策課題
キリスト教禁制と宗門改
長崎の都市計画
貿易制度の改変
不正な貿易対策
異国船間の紛争
名奉行の登場
第二章 都市支配をめぐって――十八世紀前半
十八世紀の長崎奉行
長崎奉行の苦悩
幻の宝永新例
シドッチ入国と長崎奉行
正徳新例へ
正徳新例と沿岸警備
貿易額削減と勘定奉行兼帯
勘定奉行の兼任
松浦の強硬な手法
「公益」の石谷
第三章 幕府と都市長崎のはざまで――十八世紀後半
長崎をめぐる二つの路線
長崎奉行の役得
「程能」長崎支配とは
不正な貿易の容認
長崎に厳しい奉行の末路
戸田氏孟の長崎支配
戸田氏孟への評価
水野忠通の長崎支配
水野の失敗
長崎で評判の良い長崎奉行
第四章 長崎奉行を困らせる人々――十九世紀
十九世紀の長崎奉行
長崎奉行と下僚
江戸城の長崎奉行
長崎奉行遠山景晋
遠山の江戸城勤務
勘定奉行と長崎奉行
来航しないオランダ船
招かざる異国船
暴れる唐人たち
困窮する長崎
海防都市長崎へ
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