- ISBNコード
- 9784047035584
- レーベル
- 角川選書
- 商品形態
- 一般書
- サイズ
- 四六判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 127 × 190 × 15.5 mm
- 総ページ数
- 264ページ
建物の生み出す〈光と陰〉をよく見ること。新たな魅力を引き出す建築入門!
〈目次〉
序 古くて新しい建築の見かた
1.建築を〈光と影〉で見ることの意味
第1章 有名になりたい建築家たち
奇抜な建築に溢れた現代
現世的名声欲の誘惑
少年時代の記憶──有名=高価という図式
有名建築家をもてはやす社会
ルネサンスにおける名声
選んでもらうための〈個人様式〉
〈個人様式〉の確立を急ぐことの虚しさ
「わたしはカメレオン」──フィリップ・ジョンソンの宣言
「澄ました表情で描かれた肖像画」の喩え
有名になるのは「死後10年。もし幸運なら……」
建築家の過剰な自己顕示を〈許さない〉
第2章 建築──実用に奉仕する芸術
「有用であること」は醜悪?
最後の実用主義者ニコラウス・ペヴスナーが考えたこと
中世的〈作者不詳の美学〉
ペヴスナーの〈建築家の自己顕示欲〉批判
ペヴスナーのフランク・ロイド・ライト批判
建築家の使命──実用性を鑑賞に堪え得るように形態化、空間化すること
第3章 実用主義を妨げてきた〈美の規範〉とその崩壊
「完成された美」の理想
実用性から乖離した建築造形の追求
18世紀イギリス、パラーディオ主義の流行
「美は形態に宿る」という幻想
「完成された美」への疑念
「真の美の性質を事物の内に追求することは無益」
「二次性質」の論
〈光と影〉で見るということ
第4章 建築家たちが見た〈光と影〉
ウィリアム・チェンバーズの〈光と影〉
ジェームズ・アダムが注目した建築の視覚的効果
風景画家と建築家の着目点の類似
ジョン・ヴァンブラ設計のブレナム宮
ジェームズ・アダムがブレナム宮に見出した問題点
ジェームズ・アダムのミケランジェロ批判
メリハリのある〈光と影〉のコントラスト
〈新しい建築美〉誕生の予感
裕福な趣味人の美的改革
建築を〈光と影〉で見るということ
2.建築を〈光と影〉で見る
第5章 〈光と影〉を要約的に切り取る
〈光と影〉の要約
〈光と影〉を生む造形要素──建築の美的感動の源泉
第6章 建築家は〈光と影〉で造形する
1.建築物の全体の構成
2.屋根の膨らみ
3.水平方向への張り出し
4.階段、スロープ
5.壁面の前後の配置関係
6.窓、開口部
7.柱、列柱
8.構造、躯体
9.ディテール、装飾
終章 〈光と影〉と実用性の美
実用的裏づけを持つ〈光と影〉の創出
観照と実用性の問題
幸福のための実用性
アウシュヴィッツで考えたこと
建築芸術の真髄──〈光と影〉と〈幸福のための実用性〉
あとがき
注釈
序 古くて新しい建築の見かた
1.建築を〈光と影〉で見ることの意味
第1章 有名になりたい建築家たち
奇抜な建築に溢れた現代
現世的名声欲の誘惑
少年時代の記憶──有名=高価という図式
有名建築家をもてはやす社会
ルネサンスにおける名声
選んでもらうための〈個人様式〉
〈個人様式〉の確立を急ぐことの虚しさ
「わたしはカメレオン」──フィリップ・ジョンソンの宣言
「澄ました表情で描かれた肖像画」の喩え
有名になるのは「死後10年。もし幸運なら……」
建築家の過剰な自己顕示を〈許さない〉
第2章 建築──実用に奉仕する芸術
「有用であること」は醜悪?
最後の実用主義者ニコラウス・ペヴスナーが考えたこと
中世的〈作者不詳の美学〉
ペヴスナーの〈建築家の自己顕示欲〉批判
ペヴスナーのフランク・ロイド・ライト批判
建築家の使命──実用性を鑑賞に堪え得るように形態化、空間化すること
第3章 実用主義を妨げてきた〈美の規範〉とその崩壊
「完成された美」の理想
実用性から乖離した建築造形の追求
18世紀イギリス、パラーディオ主義の流行
「美は形態に宿る」という幻想
「完成された美」への疑念
「真の美の性質を事物の内に追求することは無益」
「二次性質」の論
〈光と影〉で見るということ
第4章 建築家たちが見た〈光と影〉
ウィリアム・チェンバーズの〈光と影〉
ジェームズ・アダムが注目した建築の視覚的効果
風景画家と建築家の着目点の類似
ジョン・ヴァンブラ設計のブレナム宮
ジェームズ・アダムがブレナム宮に見出した問題点
ジェームズ・アダムのミケランジェロ批判
メリハリのある〈光と影〉のコントラスト
〈新しい建築美〉誕生の予感
裕福な趣味人の美的改革
建築を〈光と影〉で見るということ
2.建築を〈光と影〉で見る
第5章 〈光と影〉を要約的に切り取る
〈光と影〉の要約
〈光と影〉を生む造形要素──建築の美的感動の源泉
第6章 建築家は〈光と影〉で造形する
1.建築物の全体の構成
2.屋根の膨らみ
3.水平方向への張り出し
4.階段、スロープ
5.壁面の前後の配置関係
6.窓、開口部
7.柱、列柱
8.構造、躯体
9.ディテール、装飾
終章 〈光と影〉と実用性の美
実用的裏づけを持つ〈光と影〉の創出
観照と実用性の問題
幸福のための実用性
アウシュヴィッツで考えたこと
建築芸術の真髄──〈光と影〉と〈幸福のための実用性〉
あとがき
注釈