- ISBNコード
- 9784044089115
- レーベル
- 角川ソフィア文庫
- 商品形態
- 文庫
- サイズ
- 文庫判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 105 × 149 × 9.5 mm
- 総ページ数
- 240ページ
死の直前まで20年にわたって書き継がれた大著『正法眼蔵』の核心を描く!
「みづからをしらん」として自己と世界を探求した道元。固定化された自己を手放せ。そのとき私は悟り、世界が目覚める。そしてそれこそが「有時」、すなわち「生きてある時」の経験なのだ──。『正法眼蔵』巻頭の「現成公案」巻を皮切りに全87巻の核心を明快に解説。「仏性」巻に道元思想の到達点をさぐる。道元の文章に即しながら、無常や因果など仏教の伝統的テーマを、存在・認識・言語という哲学的視点から鮮やかに読み解く。
目次
文庫版まえがき
はじめに
自己を知る
真理の探求と伝達
『正法眼蔵』とは
序章 道元思想の基底『正法眼蔵』巻頭、「現成公案」巻をよむ
一 修証の循環構造における自己と世界
俗人に与えた導きの書
自己をならう
自己をわするる
万法に証せらるる
自己と他己の身心脱落
二 修証のプロセスと分節構造
発心修行の時節と開悟成道の時節
迷悟の分節とその無化
分節、無分節、そして無分節を踏まえた新たな分節
三 迷と「さとり」の関係
迷悟一如
無分節の分節としての生死
第一章 真理と言葉
道元における二種の言語
真理をどう表現するか
「青山常運歩」という言葉
先入観の相対化
第二章 言葉と空
主観の構図──「一水四見」
「空」について
第三章 自己と世界
「青山常運歩」とはどのような事態か
自己と全体世界との関係
第四章 「さとり」と修行
「同時成道」について
「修証一等」とは何か
「空華」という存在
脱落と現成
俗世と「空」
第五章 時・自己・存在
「有時」について
自己と時
時の連続性と非連続性
時と修証
補論 道元の「仏性」思想
一 道元の「仏性」に関する基本理解──「是什麼物恁麼来」「悉有の一悉」「是何姓」
(1)『涅槃経』の「一切衆生悉有仏性」
(2)「是」と「何」──四祖道信と五祖弘忍との問答
二 仏性の顕現に関する表現──「仏性空」「仏性海」「無常仏性」
(1)「仏性空」の顕現と「無」
(2)「仏性海」という真理
(3)「無常仏性」と無窮の自己超越
三 龍樹「身現円月相」──「除我慢」「以表諸仏体」
四 「仏性」と時間──「時節」の「若至」「既至」「到来」
【コラム1】西洋哲学と道元禅──「エアアイグニス」と「性起」の間
【コラム2】道元の死生観
【コラム3】道元を変えた老典座との出会い
巻末資料1 道元小伝
巻末資料2 読書案内
あとがき
文庫版あとがき
はじめに
自己を知る
真理の探求と伝達
『正法眼蔵』とは
序章 道元思想の基底『正法眼蔵』巻頭、「現成公案」巻をよむ
一 修証の循環構造における自己と世界
俗人に与えた導きの書
自己をならう
自己をわするる
万法に証せらるる
自己と他己の身心脱落
二 修証のプロセスと分節構造
発心修行の時節と開悟成道の時節
迷悟の分節とその無化
分節、無分節、そして無分節を踏まえた新たな分節
三 迷と「さとり」の関係
迷悟一如
無分節の分節としての生死
第一章 真理と言葉
道元における二種の言語
真理をどう表現するか
「青山常運歩」という言葉
先入観の相対化
第二章 言葉と空
主観の構図──「一水四見」
「空」について
第三章 自己と世界
「青山常運歩」とはどのような事態か
自己と全体世界との関係
第四章 「さとり」と修行
「同時成道」について
「修証一等」とは何か
「空華」という存在
脱落と現成
俗世と「空」
第五章 時・自己・存在
「有時」について
自己と時
時の連続性と非連続性
時と修証
補論 道元の「仏性」思想
一 道元の「仏性」に関する基本理解──「是什麼物恁麼来」「悉有の一悉」「是何姓」
(1)『涅槃経』の「一切衆生悉有仏性」
(2)「是」と「何」──四祖道信と五祖弘忍との問答
二 仏性の顕現に関する表現──「仏性空」「仏性海」「無常仏性」
(1)「仏性空」の顕現と「無」
(2)「仏性海」という真理
(3)「無常仏性」と無窮の自己超越
三 龍樹「身現円月相」──「除我慢」「以表諸仏体」
四 「仏性」と時間──「時節」の「若至」「既至」「到来」
【コラム1】西洋哲学と道元禅──「エアアイグニス」と「性起」の間
【コラム2】道元の死生観
【コラム3】道元を変えた老典座との出会い
巻末資料1 道元小伝
巻末資料2 読書案内
あとがき
文庫版あとがき