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日清戦争、日露戦争、満洲事変、日中戦争……「国民」は戦争の中で創られた
開国から明治維新の近代国家創設、日清・日露戦争を経て植民地帝国への拡大、満洲事変から日中戦争、第二次世界大戦敗北による帝国崩壊まで……。日本は、アメリカ・フランスのような理念型ではなく、民族型の国民国家を形成し、天皇中心の国体に収斂してしまった。国民による戦争への積極的な関わりにも注目。「国民」をキーワードに、日本近代史を解明し、単純な支配・被支配関係ではない国民国家・日本の実像に迫る。著訳者プロフィール
目次
第一章 明治維新と「国民」創りの始まり
第二章 創り出される「国民」意識
第三章 多様化する国民国家と新しい「国民」
第四章 変容する国民国家
終 章 「国民国家」の創り直し