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乳房の神話学

著者: ロミ
訳・解説: 高遠 弘美
1,320円(税込)
発売日2016年09月24日

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  • ISBN コード : 9784044001629
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 480
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 17.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

人類は、このふくらみに何をみてきたのか?

自然の豊饒を象徴するエジプト神話の女神イシス、イヴの裸体に重ねられたキリスト教の罪の概念、19世紀パリの露出趣味、大きさや形に対するコンプレックスと人工器具――。紀元前の昔から、人々は乳房のふくらみに惹かれ、そこに様々なイメージを投影してきた。稀代の趣味人にして大蒐集家ロミが集めた200点を超えるポスター、絵画、カードなどの資料図版を一挙に掲載。あっと驚く表象の歴史をたどる、空前絶後の乳房大全。

著訳者プロフィール

●ロミ:1906年、北フランスのリール生まれ。骨董屋や、キャバレ、ホテルの経営をし、財を築く。ポスターや風俗資料の稀代のコレクター。1995年、パリにて没。
●高遠 弘美:1952年生まれ。フランス文学者。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、明治大学教授。著書に『乳いろの花の庭から』、『プルースト研究』、共著に『七世竹本住大夫 私が歩んだ90年』など。訳書に『消え去ったアルベルチーヌ』、『完全版 突飛なるものの歴史』、『悪食大全』、『完訳Oの物語』などがある。現在、プルースト『失われた時を求めて』の個人全訳に取り組んでいる。

目次

【目次】
第一章 歴史をたどり風俗からみた乳房
第二章 文学にみる乳房の強迫観念
第三章 乳房用語集
ロミ『乳房の神話学』に寄せて ロー・デュカ
「乳いろの花の庭から」―ロミのために 高遠弘美