KADOKAWA Group

カドスト

シェアする:
X Facebook

救ってみろと放課後は言う

発売日
2016年11月30日
在庫なし
1,430
在庫がありません
ISBNコード
9784041049822
商品形態
一般書
サイズ
四六判
商品寸法(横/縦/束幅)
128 × 188 × 16.0 mm
総ページ数
224ページ
ただ、あの日の君を助けたかった。なのに、僕の「死の理由」は盗まれた――
寺島日登志が遺書を書き上げたのは、九月四日の午後のことだった。
心を決めたはずなのに、その日、まさかのひったくりに遭い、遺書と練炭の入った鞄を盗まれる。
聞き覚えのある声で分かったひったくり犯は、以前日登志が話したことのある、宇都宮の「聞き屋」だった。
仕切り直しを図るなか、日登志は以前から目をつけられている岸塚に呼び出される。
奴が恋人である睦美の名を口にするたび、日登志の胸はざわめいてしまう。
一方、友人・神山からの不審な電話で宇都宮駅に向かった瑠梨が発見したのは、ビルから落下して意識不明の神山の姿。血が広がる彼のそばに投げだされているのは、「遺書」だった。

自殺したがりな僕たちは、それでも誰かを救いたい。
『初恋は坂道の先へ』で第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞〈大賞〉を受賞した俊英がおくる、
謎が思わぬ方向に展開する切ない青春ミステリー!