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日本像の起源 つくられる〈日本的なるもの〉

著者: 伊藤 聡
発売日
2021年11月18日
在庫わずか
お届け予定日
翌日以降出荷
2,640
ISBNコード
9784047036055
レーベル
角川選書
商品形態
一般書
サイズ
四六判 変形
商品寸法(横/縦/束幅)
127 × 190 × 33.0 mm
総ページ数
504ページ
神国思想、神代文字、やまとだましひ… 「日本スゴイ」論、千年の呪縛。
日本とは何か。日本の独自性とは何なのか──。
古代以来、日本人は〈日本文化論〉を繰り返してきた。

神国思想、中国へのアンビバレントな意識、遠きインドへの憧憬。
空想と現実、劣等感と優越感、自国肯定と排外意識のあいだで
〈日本的なるもの〉をめぐるイメージは揺れつづける。

吉備真備の入唐説話から、天竺を目指して死んだ高丘親王、
空海いろは歌作者説、やまとだましひと肉食忌避まで。

圧巻のスケールで描く「日本の自画像」千年史。

目次

序 論

第一章 自国意識の変遷

 一 三国世界観と粟散辺土観
 二 神国思想
 三 「大日本国」と第六天魔王
 四 神国思想と神功皇后説話の変容

第二章 中国へのまなざし

 一 「大国」中国と「小国」日本
 二 吉備真備入唐説話
 三 徐福伝説と楊貴妃渡来譚
 四 呉太伯説と対中意識の変貌
 五 琉球と日本

第三章 天竺憧憬

 一 渡天竺の夢
 二 天竺僧の来日
 三 三国伝来
 四 渡来する神と土地

第四章 文字なき国のジレンマ

 一 文字の渡来と固有文字の非在
 二 平仮名・いろは歌・片仮名
 三 神代文字の創造と展開
 四 梵字幻想

第五章 武の国「日本」の創造

 一 変容する「やまとだましひ」
 二 「武威」の国としての日本
 三 肉食と日本人

終 章

 参考文献
 あとがき
 引用図版出典一覧
 人名索引