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渡来人と帰化人
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渡来人と帰化人

発売日
2019年02月22日
在庫有り
お届け予定日
翌日以降出荷
1,870
ISBNコード
9784047036321
レーベル
角川選書
商品形態
一般書
サイズ
四六判
商品寸法(横/縦/束幅)
127 × 190 × 17.0 mm
総ページ数
320ページ
日本とは何か、日本人とは何か。いまこそ、歴史認識を問い直す。
歴史の教科書は「帰化人」を「渡来人」と言い換えて、彼らを古代「日本」への移住者・定住者と説明してきた。しかしそれでは、古代社会の実像から大きくかけ離れてしまう。古代史料に即して「渡来」と「帰化」の意味や違いを捉え直し、渡来人を〈移動者〉と再定義。〈移動〉をキーワードに、現代「日本」と繋がりつつも、異質で多様な古代の「倭」「日本」の姿、国際社会と密接に結びついて動く古代列島社会の姿を浮き彫りにする。

目次

プロローグ――渡来人・帰化人・日本人

1.「帰化人」か「渡来人」か
    1 近代の日本と古代の帰化人
    2 帰化人・渡来人論争へ
    3 帰化人はさかのぼれるか

2.中国大陸から倭人の国へ
    1 楽浪郡・帯方郡と移動する人・モノ・文化
    2 華北の争乱と中国系の渡来人
    3 複合する中国系の漢字文化

3.大王と地域首長と渡来人・渡来文化
    1 五世紀半ばの変化を捉える
    2 治天下大王と渡来系の氏族・文化
    3 継体王権と越境者たち

4.支配思想・支配方式の渡来文化
    1 ミヤケの設置と編戸・造籍
    2 王辰爾と渡来の諸博士・僧の政治的身体
    3 仏教受容に揺れる

5.帰化人誕生の国際環境
    1 百済の滅亡と亡命渡来人
    2 「帰化」の成立と律令国家
    3 帰化人と姓

6.渡来系氏族の変質と「帰化」の転換
    1 拡散する渡来文化
    2 永遠なる帰化人
    3 渡来商人と「帰化」

エピローグ――「渡来」と「帰化」と「日本史」