- ISBNコード
- 9784040822389
- レーベル
- 角川新書
- 商品形態
- 新書
- サイズ
- 新書判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 108 × 173 × 14.9 mm
- 総ページ数
- 344ページ
戦闘機や潜水艇でない、ベニヤ板製の水上特攻艇にのった青年たちがいた!
秘密部隊の青年たちは、
国家から二度死を宣告された。
封印を破り、レ兵士たちは語った!!
マルレという秘密兵器があった。それは戦闘機でも潜水艇でもなく、ベニヤ板製の水上特攻艇。
マルレの特攻隊は秘密部隊ゆえに人知れず消えていった。
しかし、この特攻隊にはより大きな秘史がある!
それは彼らが8月6日の原爆投下直後の広島に入り、真っ先に救援活動を行っていたこと。
結果、多くの隊員が被曝したこと、そして被爆者として戦後に苦しんでいたこと、である。
被爆地に真っ先に駆けつけて被爆者を助けた秘密部隊の特攻兵たちは、
復員後に自らの身体に発症した原爆症と戦い、被曝という事実を認定しようとしない国と戦い、
周囲の被爆者差別と戦った。
特攻と原爆によって、二度も死を国に告げられた彼らは、「戦後」を戦い続けたのだ。
秘密部隊ゆえにマルレは戦果を秘され、彼らの部隊が原爆投下直後の広島を救援に奔走した行為は忘れられ、
その隊員たちが被爆者として戦い続けた歴史は消えようとしている。
「彼らの証言は、語らずに逝った戦友たちへ捧げる鎮魂であり、いかに戦争が悲惨で愚かで空しいかを訴える警鐘であり、戦争のない平和な世界を祈念する遺言である」
もう、この国で人命を消耗品にしてはならない。
■「俺は戦争に行きたくない! 軍隊に入隊したくない!」
■「一艇を以て一鑑を屠る、それが諸君の任務である」
■「みんな今年いっぱいの命だと覚悟して精進してくれ」
■「私たちには玉砕は許されませんでした」
■「俺が原爆症だと知れ渡ったら、子供たちが何されるかわからん」
※本書は2015年7月に弊社より刊行した単行本『原爆と戦った特攻兵 8・6広島、陸軍秘密部隊レの救援作戦』を
改題の上、加筆修正したものです。
国家から二度死を宣告された。
封印を破り、レ兵士たちは語った!!
マルレという秘密兵器があった。それは戦闘機でも潜水艇でもなく、ベニヤ板製の水上特攻艇。
マルレの特攻隊は秘密部隊ゆえに人知れず消えていった。
しかし、この特攻隊にはより大きな秘史がある!
それは彼らが8月6日の原爆投下直後の広島に入り、真っ先に救援活動を行っていたこと。
結果、多くの隊員が被曝したこと、そして被爆者として戦後に苦しんでいたこと、である。
被爆地に真っ先に駆けつけて被爆者を助けた秘密部隊の特攻兵たちは、
復員後に自らの身体に発症した原爆症と戦い、被曝という事実を認定しようとしない国と戦い、
周囲の被爆者差別と戦った。
特攻と原爆によって、二度も死を国に告げられた彼らは、「戦後」を戦い続けたのだ。
秘密部隊ゆえにマルレは戦果を秘され、彼らの部隊が原爆投下直後の広島を救援に奔走した行為は忘れられ、
その隊員たちが被爆者として戦い続けた歴史は消えようとしている。
「彼らの証言は、語らずに逝った戦友たちへ捧げる鎮魂であり、いかに戦争が悲惨で愚かで空しいかを訴える警鐘であり、戦争のない平和な世界を祈念する遺言である」
もう、この国で人命を消耗品にしてはならない。
■「俺は戦争に行きたくない! 軍隊に入隊したくない!」
■「一艇を以て一鑑を屠る、それが諸君の任務である」
■「みんな今年いっぱいの命だと覚悟して精進してくれ」
■「私たちには玉砕は許されませんでした」
■「俺が原爆症だと知れ渡ったら、子供たちが何されるかわからん」
※本書は2015年7月に弊社より刊行した単行本『原爆と戦った特攻兵 8・6広島、陸軍秘密部隊レの救援作戦』を
改題の上、加筆修正したものです。
目次
まえがき
→ある特攻兵への取材から“マルレ”を知った著者。戦後70年の封印が破られていく。
第1章 学徒――学生は、戦地へ送り出された
→マルレ部隊の士官となった男は、学徒として徴兵された。
第2章 志願――見習士官、水上特攻兵となる
→ノンポリだった学生は軍隊の洗礼をあびる。志願した先は、秘密の特攻部隊だった。
第3章 開発――技術者の願いは砕かれた
→マルレは軍部の要求で開発されたが、技術者は当初生還を目指していた。
第4章 戦場――マルレ、戦果をあげ、散る
→フィリピンで戦果をあげたマルレ。しかし、戦果は一般発表されず、戦死した兵士の顕彰もなかった。
第5章 敗北――マルレ輸送船、爆沈す
→江田島のマルレ部隊にもついに出撃命令が下りるが、既に米軍の攻撃は本土に達していた。
第6章 原爆――秘密部隊は広島を奔走した
→8月6日。青少年特攻兵たちは、戦場以上の地獄を見ることになった……。
第7章 被曝――「戦後」を戦いつづける
→地獄を生き抜いたはずの兵士を襲ったのは、原爆症だった。政府は彼らを長く救済しなかった。
あとがき
→兵士たちの語る勇気。証言は鎮魂であり、警鐘であり、遺言である。
新書版あとがき
→ある特攻兵への取材から“マルレ”を知った著者。戦後70年の封印が破られていく。
第1章 学徒――学生は、戦地へ送り出された
→マルレ部隊の士官となった男は、学徒として徴兵された。
第2章 志願――見習士官、水上特攻兵となる
→ノンポリだった学生は軍隊の洗礼をあびる。志願した先は、秘密の特攻部隊だった。
第3章 開発――技術者の願いは砕かれた
→マルレは軍部の要求で開発されたが、技術者は当初生還を目指していた。
第4章 戦場――マルレ、戦果をあげ、散る
→フィリピンで戦果をあげたマルレ。しかし、戦果は一般発表されず、戦死した兵士の顕彰もなかった。
第5章 敗北――マルレ輸送船、爆沈す
→江田島のマルレ部隊にもついに出撃命令が下りるが、既に米軍の攻撃は本土に達していた。
第6章 原爆――秘密部隊は広島を奔走した
→8月6日。青少年特攻兵たちは、戦場以上の地獄を見ることになった……。
第7章 被曝――「戦後」を戦いつづける
→地獄を生き抜いたはずの兵士を襲ったのは、原爆症だった。政府は彼らを長く救済しなかった。
あとがき
→兵士たちの語る勇気。証言は鎮魂であり、警鐘であり、遺言である。
新書版あとがき