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中期の名作「トロッコ」や芥川文学の転機と言われる「一塊の土」など21編
今年八つになる良平は、鉄道の敷設工事で行き来するトロッコが面白くて仕方がない。ある日、見知らぬ若い男達とともにトロッコを押す機会を得た良平だったが……「トロッコ」。倅を亡くしたお住は、毎日畑へ出て男まさりに稼ぐ嫁、お民に敬意を感じている。しかし、いつしか「稼ぎ病」に取り憑かれたお民の存在がお住を苦しめるようになり……「一塊の土」。表題作の二篇をはじめ、芥川の転機となる中期の21篇を収録。著訳者プロフィール
目次
報恩記
仙人
庭
一夕話
六の宮の姫君
魚河岸
お富の貞操
おぎん
百合
三つの宝
雛
猿蟹合戦
二人小|町
おしの
保吉の手帳から
白
子供の病気
お時儀
あばばばば
一塊の土
注釈
作品解説 三好行雄
年譜