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グアムの探偵
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グアムの探偵

発売日
2018年10月24日
在庫わずか
お届け予定日
翌日以降出荷
704
ISBNコード
9784041076446
レーベル
角川文庫
商品形態
文庫
サイズ
文庫判
商品寸法(横/縦/束幅)
105 × 149 × 13.0 mm
総ページ数
336ページ
グアムで起こる不可解な事件に日系人3世代探偵が挑む。新シリーズ始動!
こんなに面白い小説を あなたはまだ知らない
シチュエーション、キャラクター、謎解き。すべてが画期的な知的エンターテインメント誕生!
全5話の傑作ミステリ短編集!

各話の読みどころ(村上貴史氏の文庫解説より)
第一話「ソリッド・シチュエーション」
意外な犯人を読者に納得させるための伏線が丁寧に張られている点も嬉しい。別の趣旨だと思って読んだ文章のなかに、重要な事実が隠されていたりするのである。思わず読み返したくなる一篇だ。

第二話「未明のバリガダハイツ」
終盤第七章で示される一人の人物の“余韻”が、なんとも味わい深い。伏線に導かれた急展開のスリルとはまた異なる魅力、いうなれば、情の魅力も、この短篇には備わっているのである。

第三話「グアムに蝉はいない」
それぞれの依頼をイーストマウンテン・リサーチ社が順々に処理していくような展開なのだが、両者の繋がりがなかなかに衝撃的だ。読者が勝ったと思った瞬間に負けている――そんな衝撃を味わうのである。

第四話「ヨハネ・パウロニ世は踊らず」
私立探偵による調査をストレートに描いた点を魅力とする一篇である。そんな調査行において着目したいのが、ある証拠品の扱いである。その証拠品にゲンゾーが着目した理由に読者は終盤で驚き、同時に納得させられるのである。こうした“何故?”で読者を惹きつける手腕に、著者のセンスを痛感する。

第五話「アガニアショッピングセンター」
愚直に調査を進める彼等の活躍と、その果てに示される意外な真相、そしてその真相の苦み、緻密に組み立てられた最終話に相応しい一篇である。