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「豊臣政権の貴公子」宇喜多秀家

発売日
2019年09月07日
在庫有り
お届け予定日
翌日以降出荷
946
ISBNコード
9784040822877
レーベル
角川新書
商品形態
新書
サイズ
新書判
商品寸法(横/縦/束幅)
108 × 173 × 13 mm
総ページ数
288ページ
潜伏、亡命、流罪。関ヶ原後も生き抜いた執念の男。
瀬戸内の小領主から備前美作両国を治める大大名にまでなった宇喜多氏。“表裏第一の邪将”と呼ばれた父・直家の後を継ぎ、宇喜多秀家は若くして豊臣政権の「大老」にまで上りつめる。しかし、その運命は関ヶ原での敗北を境にして一変し、ついには八丈島に流罪となる。なぜ秀家はかくも秀吉に愛されたのか。なぜ西軍大将格でひとりだけ生き延びることができたのか。なぜ、その一族(宇喜多一類)は現代まで続いたのか。激動の時代を生き抜いた執念の男の実像を、最新研究をもとに描きだす決定的評伝!

目次

 はじめに
 ・宇喜多秀家関係地図
 ・宇喜多氏等略系図

第一章 戦国乱世の終焉
 一、大名権力宇喜多氏の誕生
 宇喜多直家の台頭/絶え間ない抗争/秀家誕生/浦上宗景の滅亡/直家の最期/集団指導体制/叔父宇喜多忠家/人生の転機
 二、天下統一
 「中国国分」交渉/大名宇喜多氏の石高/賤ヶ岳の合戦と小牧・長久手の合戦/紀州平定/四国平定/九州平定/吉川広家との縁組/毛利氏との緊張関係/小田原出兵

第二章 期待の若武者
 一、異例の厚遇
 秀家の官位上昇/聚楽第行幸/秀家厚遇の理由/樹正院との婚儀はいつか/一時的な埋没/有力家臣の叙位任官/上方の秀家屋敷と秀家の上方定住/上方における秀家家臣/京都・大坂の秀家屋敷と秀吉の御成/式正御成/妻子の居住地としての秀家屋敷
 二、第一次朝鮮出兵
 「唐入り」発令/秀家の渡海/先駆け志願/秀家の威勢は太閤を凌ぐほど/碧蹄館の戦い/秀家の総大将就任/秀家の若さを危ぶむ/晋州城の攻略と秀家の帰陣

第三章 豊臣政権の黄昏
 一、岡山城・城下町の整備と惣国検地
 戦陣からの指令/天正~文禄年間における岡山城・城下町の大改修/岡山城天守の竣工はいつか/文禄三年の惣国検地/過酷な検地と宇喜多氏領国の疲弊/長船紀伊守と中村次郎兵衛/長船紀伊守と中村次郎兵衛は悪行の限りを尽くしたのか/浮田左京亮の個性/明石掃部の人物/領国支配体制の確立
 二、関白秀次事件と第二次朝鮮出兵
 関白秀次事件/樹正院の大病/樹正院の存在意義/秀家の子女たち/第二次朝鮮出兵への出陣/嫡男孫九郎の叙位任官/朝鮮半島南部での戦い

第四章 栄華の果て
 一、宇喜多騒動と関ヶ原合戦
 醍醐の花見と秀家の帰国/豊臣「大老」の成立/秀家の形式的厚遇/「大老」秀家の役割/秀吉死後の混乱/家康への屈服/宇喜多騒動/宇喜多騒動の経緯/「特殊性」と「脆弱性」/明石掃部の登用/「西軍」挙兵/関ヶ原合戦へ
 二、没落大名のそれから
 敗軍の将/秀家助命/八丈島配流・秀家の最期/樹正院の後半生/岡山城の明け渡し・旧臣たちの動向/加賀藩による八丈島支援慣行の形成/八丈島支援の具体像

 おわりに
 ・宇喜多秀家関係年表
 ・主要参考文献