新編 日本の怪談 II

新編 日本の怪談 II

編訳: 池田 雅之
968円(税込)
発売日2019年06月14日

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  • ISBN コード : 9784044004859
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 384ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 14.2 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

第一人者による詩情豊かな訳で読む新編第二弾。

死者が自らの供養のために寺で経をあげる「いつもよくあること」、理不尽な離縁を恨んで死んだ妻の亡霊に恐怖する「女の死体にまたがった男」、散文詩の頂点を示す一幅の絵画のような「蓬莱」、円朝の同題の人情噺としても有名な「牡丹燈籠」、人間が異界の女たちの魔性の美しさに幻惑されていく「泉の乙女」「鳥妻」、死をも超越した人間の信と義を描く「顔真卿の帰還」、深刻な幼年期の恐怖体験を綴るハーン文学の原点ともいえる「私の守護天使」――アメリカから日本時代に至るまで、人間の心や魂、自然との共生をめぐる、ハーン一流の美意識と倫理観に彩られた代表的作品三十七篇を精選。詩情豊かな訳で読む新編第二弾。

著訳者プロフィール

●ラフカディオ・ハーン:1850年、ギリシアのイオニア諸島にあるレフカダ島で、アイルランド人の父とギリシア人の母との間に生まれる。幼くして父母と別れ、19歳でアメリカに渡る。以後、世界各地を転々とし、90年に通信記者として来日。同年、小泉節子と結婚。96年に帰化し、小泉八雲と改名。英語、英文学を講じる一方、日本人の内面や日本文化の本質を明らかにする作品を描き続けた。1904年没。
●池田 雅之:三重県尾鷲市出身。早稲田大学名誉教。比較文学・比較基層文化論専攻。著書に『ラフカディオ・ハーンの日本』『猫たちの舞踏会‐‐エリオットとミュージカル「キャッツ」』『想像力の比較文学』、編著に『てらこや教育が日本を変える』『古事記と小泉八雲』『共生と循環のコスモロジー』、訳書に『キャッツ』『新編 日本の面影』『新編 日本の怪談』などがある。

目次

第一章 妖怪たちの棲むところ
天狗の話
普賢菩薩の伝説
弁天の感応
鮫人の恩返し
食人鬼
女の死体にまたがった男
いつもよくあること
閻魔大王の法廷にて

第二章 蓬莱幻想
蓬莱
浦島伝説
倩女の話
天の川叙情
伊藤則資の話
牡丹燈籠

第三章 愛の伝説──アメリカ時代の「怪談」より
泉の乙女
鳥妻
最初の音楽家
愛の伝説
天女バカワリ
大鐘の霊
孟沂の話
織女の伝説
顔真卿の帰還

第四章 さまよえる魂のうた──自伝的作品より
夢魔の感触
私の守護天使
偶像崇拝
ゴシックの恐怖
星たち
幽霊
永遠の憑きもの
露のひとしずく
草雲雀
夢を喰うもの
玉の物語
餓鬼
夜光るもの
ひまわり──ロバートの思い出に

解説──「怪談」からたどるハーンの人生と文学
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