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AIの雑談力

発売日
2021年02月10日
在庫有り
お届け予定日
翌日以降出荷
990
ISBNコード
9784040823065
レーベル
角川新書
商品形態
新書
サイズ
新書判
商品寸法(横/縦/束幅)
108 × 173 × 12.4 mm
総ページ数
272ページ
人工知能の究極のゴールは雑談だ
私たちはすでに人工知能と雑談している。タスクをこなすだけでなく、AIに個性を宿らせ、人間の感情を理解できるようにしたメカニズムとは。マツコロイド雑談機能、プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」の研究者が最前線を明かす。

目次

序章 雑談AIの登場
なぜAIは雑談を始めたのか
人間が雑談する理由
案内システムに「あそぼうよ」
タスクAIと雑談AI
自己開示で信頼が高まる
雑談は情報の宝庫
企業が研究に熱心な理由
対話システムは人工知能の究極のゴール
知能を測定するチューリングテストとは
AIとの雑談が当たり前になる

第一章 雑談を可能にする仕組み
雑談AIの構成
心の機微を扱う知見
手書きルールのテクニック
メンテナンスの限界
抽出ベースシステムの動作原理
ディープラーニングによる発話生成
プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」
ロスト・イン・カンバセーションとミーナとブレンダーボット
アレクサ・プライズと統合的な手法
NTT製雑談AIの構成

第二章 発言の理解と対話相手の理解
機械の理解とは何か
発話意図の理解
質問の理解
話題を捉える
省略を補うことが鍵
感情の理解
共感の大きな効果
言外の情報を読み取る
対話相手を理解する
再び機械の理解とは何か

第三章 自然な発言を生成する試み
テンプレートでの発話
ふさわしい発言を抽出する
発言をイチから作る
キャラ語尾による個性
キャラデータベースによる個性
個性を一貫させる
不適切発言の検出
ファンが育てる「なりきりAI」
マックスむらいAI
なりきりAIのアルゴリズム
マックスむらいvs.マックスむらいAI
『俺妹』あやせAI
VチューバーのなりきりAI

第四章 対話破綻という困難
マツコロイドとの対話
対話破綻という現象
雑談AIのエラー類型
対話破綻検出チャレンジ
対話システムライブコンペティション
シチュエーションへの適応
評価の難しさ
マルチモーダル情報を取り込む
状況理解は雑談の基本
なぜAIとの雑談に飽きるのか

終章 社会の一員となる雑談AI
普及のロードマップ
共通基盤の研究
対話知能学とは
倫理面の課題
文理融合に向けて
少子高齢化社会のサポート
インタラクティブな教育支援
新型コロナウイルスと雑談AI
作ってわかる人間のすごさ
対話システムと作る社会